広告手法の最近のブログ記事


先日挙げた経産省の広告関連の費用推移の最新情報の記事に絡んでこんな話が。実情としてはすでに、新聞と雑誌とラジオの広告費を足しても、インターネット広告の費用には届かない。もっともインターネット広告の中には、元々新聞とか雑誌とかのコンテンツだったものが入っているってのもあるけど、例の電通の報告書の限りではさほどの割合では無かったりするので、大勢には影響を与えないと考えていい。

で、新聞+雑誌+ラジオよりインターネット広告が大きいか否かってのは、あくまでも指標の一つでしか無く、例えばダムの決壊水域のようにこれを越したら一気に情勢が変わるよね、という類のものでは無い。けど、概念的に実情がどんなものだろうかっていう指標の一つにはなる。まぁ、4マスとインターネットを比べるとなると、テレビが入るのでインターネットは太刀打ちできないのだけど。

関西電力から赤字で「必ずご確認ください」と書かれた封筒が来たので、急いで開けたら関電ガスの広告だった――。そんなツイートがきっかけで、緊急の通知と思わせて広告を読ませる宣伝手法を批判する声が高まっています。

当方は関電管轄内やその周辺ではないので関電からは来ないけど(指摘もあったけど電力自由化で必死なんだろう)、似たようなパターンの書類は結構来たりする。赤い注意書きで絶対開けて中身を確認しろやゴルァとあるので、なんか登録内容に不備でもあったのかな、契約会社が変わるのかな、手続きが必要な規則の変更でもあったのか、それとも何らかの法令違反疑いの話でも......と色々な意味でどきどきしながら開けてみたら、新規契約お願いの御案内とか、ご推奨のプランを勝手に考えたので是非とも検討してね、とか。ザッケンナゴルァーと脳内でクローンヤクザがフルコーラスの合唱状態。

これってツイートでも指摘したけど、メールとか記事の見出しでの煽りとか注意引き付けの方法論で、非常にマズい傾向なんだよね。本来この類の見出しってのは、手続きに不備があったので一か月後に契約解除になるから継続契約の書類を送ってくださいとか、免許更新をしないといけないので所定の日付までにまずは書類の変装をしてね、とかいう感じの、本当に受け取り側にとって重要なもので無いと付けちゃいけないという信義則的なものがある。そういう前提だからこそ、受け取り側も注意深く、そして確実に封を切る。

けれどその信義則やら慣行を悪用して、「だって自分達はとっても重要だって思ったんだもん」という屁理屈で、スパム的なDMにつけてしまうと、受け取り側は本当に重要な書類で「必ずご確認ください」と書かれているものも、単なるDMと判断してしまうようになるかもしれない。今の電子メールと同じ状況になりかねない。


先日電通から発表された「2018年 日本の広告費」。今年発表分からはインターネット広告費の内訳として、4マス主体提供のインターネット広告費ってのが登場するようになった。これ、具体的には例えば新聞なら、新聞の内容をそのままインターネット上で配信するウェブ新聞における広告費は、新聞の広告費じゃなくてインターネット広告費として計上されているのだけど、それって中身は新聞そのものだし売上をゲットするのも新聞だから、新聞の広告費みたいなものじゃないかという話が以前からあって、だったらせめてインターネット広告費の内訳として掲載しようじゃないかということになったらしい。

で、今回からってことなので前年比は計算できないのだけど、これで例えば「新聞の広告費が減ってるけど、単にウェブ版の新聞に吸い取られてるだけじゃないのかな」っていう疑問に答えることができるようになる。今回はそれを計算した次第......だけど、結局1年間で例えば新聞なら、新聞そのものの広告費が減った分だけ新聞主体のインターネット広告費が増えないと、単にシフトしただけって説明は成り立たなくなる。

計算結果では、今回は4マス主体のインターネット広告費に関しては1年分じゃなくて、2018年時点での全体額ってことだけど、それでもなお、新聞とラジオ、テレビメディアは自身の広告費が減った分よりはインターネット広告費が少ないという結果が出ている。新聞なら1年間で363億円も広告費が減ってるけど、新聞主体のインターネット広告費は363億円も増えていないよね、132億円だけだよね(しかも増えた分では無く、全額)。

雑誌は唯一、減った分以上に雑誌主体のインターネット広告費があるって状況だけど、これは増えた分じゃなくて全額なので、「しっかりとシフトしきってるじゃん」って判断は留保。来年まで様子見。


先日から急激に同じ方法論を用いる人が増えてタイムラインがその類のもので埋め尽くされるような時すら生じている、ツイッターで商業誌や法人サイトでの掲載漫画を、さもツイッター上での創作作品であるかのように掲載して、最後に「宣伝でした」的な形で宣伝をするスタイル。この方法の批評をすると「宣伝をするな」という反論が多々あるのだけど、その部分で認知のずれというか食い違いが生じているのは間違いない。

宣伝をするなってわけじゃない。むしろ大歓迎。けれど、方法論が間違っている。デパートの食品コーナーで試食品を通りがかりの人の口に強制的に突っ込んだり、配布した後に「実は有料です」といっているのとあまり変わらない。

宣伝なら宣伝であると、最初にちゃんと伝えてくれればそういうものに対する姿勢で読み進めて評価して判断できる。最初は単なる創作品のように披露して、最後に実は宣伝でしたっていうのは、悪い意味でのサプライズ。


ここ数日当方のツイッター上のタイムラインで話題に上っていると共に実物ももりもりやってきている、商業誌掲載・単行本化されている商用漫画の最初の話などの一話分を、さも創作の新規投稿などのようにもりもりスレッド式に流していき、最後に「実は単行本の話でしたー、これに載ってるから買ってね」話。ネット上で宣伝しちゃいけないのかという反論もあるけど、そういうわけじゃなくて、方法論として間違ってるよというのが当方の自論。

大体上記で指摘している点も同意ができたりする。リツイートされると直接ファンでは無い人のタイムラインにもサンプル的なものがもりっと流れてくるわけで。そして広報宣伝の視点でも色々とミスをしでかしているのに、それに気が付かずに、単によさげだからと猫も杓子も状態になっていたりする。


情報発信のハードルが低いツイッターでは特に起きるお話として。あまりにも容易に情報が発信できるものだから、自分の発信情報が近所やせいぜい同じ市町村ぐらいにしか頒布されていないだろうという認識(深層部分の場合もある)で、情報の公知を行うケースが多々見られる。それ、あなたの近所の人は分かるだろうけど、それ以外の人はどこだか分からんよ、それなのに幅広いところに知って欲しいとか、どういうことよ、という感じ。無論、幅広く知ってもらう必要は無いってのなら話は別だけど。書いている人本人には常識かもしれないけど、それを知らない人だってたくさんいるし、そういう人にこそ知って欲しい情報だと思うのだよね。

例えば当方の知っている遊園地・としまえんについて、としまえんに来て欲しいと思った時に「としまえんに来てね」とだけ書いても、としまえんが東京都の練馬区にあるということを知っている人で無ければ、場所の想像はできない。埼玉県にあるかもしれないし、大阪府にあるかもしれない。

もちろん興味がばりばりある人は名前などの条件から検索して、としまえんが東京都の練馬区にあることを探し当てるけど、そこまで興味が無い人とか、検索が不得手な人は、そのステップを踏まずにさようならモードになる。せっかくきっかけを得られた人が回れ右をしてしまう、勿体ないお話。


先日の【ツイッター上への漫画のお試し版の展開傾向】の補足というか続編的なお話。いくつかいただいた話によると、他でやっていたのがよさげなので自分もやってみたというケースと、編集なり出版社側からやってみてよというアプローチを受けたのでというケースがあるようで、明らかに類似パターンでの投稿が増えている。見た目にアピールの場が増えるし、一部では実態として効果が表れているってのもあるからなんだろう。まるで新しいタイプの広告が登場したり、ブログという仕組みが世に広まり始めた時のような動きではある。

けれど気になるというかもやもやとする点もあるのは否定しない。それが引用した点。単なる投稿漫画のように見せかけて掲載をはじめ、スレッドを通して最後まで見たら「単行本の宣伝でした~続きは買ってね」というオチがあったりする。テレビ番組でのドキュメンタリーかと思っていたら宣伝の番組でしたって時のがっかり感が連荘されるのは、さすがにメンタルに堪える。

単なる創作投稿でもアカウント、書き手の宣伝となりうるのだから区切りをどうするのかは問題になるのだけど、単行本からの抽出が明確化されている場合、創作投稿とか新たに描きました的なフレーズでアップを始めるというだまし討ち的な表記では無く、【広告】【宣伝】といった表記があると嬉しい。タイアップ記事をウェブに掲載する時のルールと同じ考え。

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