事件・事故の最近のブログ記事


ことある毎に残虐性のある事案において関係者がゲームや漫画の影響を示唆したり、当事者がそのようなことを語った「と報じている」話が出てくるにつけ、だからゲームや漫画の表現を規制すべき、取り締まるべき云々ということになる。そういう表現を行うと感化されてしまったり真似したりするからよくないというもの。

でもその理論が正しいとするのなら、指摘されている通り、多様な犯罪の手口を事細かに解説するワイドショーやニュース解説番組、事件の再現ドラマあたりも同様のリスクが生じるわけだから、同じような批判の対象とならなければならない。

テレビの表現は良くて、ゲームや漫画の表現はよくないという、何か特権のようなものでもあるのだろうか。不思議ではある。


トリガーとなっているのは自動通話録音機の利用実態レポート的なもので、とても役に立ったよ、実際に何度も撃退できたよというものだけど、引用不可ということなので、その部分は省略するとして。

東京都をはじめとする複数の自治体では、こういう形のオレオレ詐欺撃退用の自動通話録音機の貸出を行っている。仕組みもさほど難しいものでは無く、着信があったらすぐに応答できるのではなく、「録音するよ」的なメッセージが出てからつながることになる。詐欺をする側はこのメッセージを聞いて「ヤバイ、録音される、相応の対応がされているからリスクが高くなる」ってことで敬遠してしまう次第。

知人からの電話で同じようなメッセージが出てしまうのがイヤって場合には、その着信があった時に専用のボタンを押すことで記録され、その番号からの着信ならばすぐにつながるようにすることもできる。

まぁ、実際のところ、オレオレ詐欺の類はスパムメールと同じで不特定多数に網をかけてかかったらラッキー程度の絨毯爆撃的な犯罪なので、ハードルが高い相手はさっさとパスして次の奴にって考えるのが普通。歓楽街の呼び込みと同じ。似たような防犯としては、窓への押さえつけ型の鍵がある。力をこめて時間をかければ開けられるけど、時間を費やすことでリスクが跳ね上がるので、そういうところはパスをしてしまうというものだ。


先日も振り込め詐欺に関する調査結果の中で、分からない人はまったく分からないし、いくら説明しても信じてしまう的な話をしたけれど、それと同じような感を覚えさせる例。

ちょいと考えればコンビニのATMの方がセキュリティ的に新しくて強いってのはおかしな話だってのは分かるのだけど、分からない人は分からないし、電話先の専門家的な人がそう語ったら信じ込んでしまうのも無理はない。また、作業中に警察や行員による声掛けがある程度有効であるから、その類の「邪魔」が入らないデパートのATMに誘導ってのは、悪知恵が働く話ではある。確かにデパートのATMならば周囲に店員は居ないし、いたとしても声掛けはしないだろうからなあ。コンビニならそういうこともないのだろうけど。


似たような話は数年前に青少年の凶悪犯罪が云々、でもデータを見るとかんぬんということで記事にしたし本家サイトでもその辺りはまとめた記憶もあるのだけど。結局のところ実数値ではなく印象論としてそんな感じがするー、的な話が出ているのは、メディアによる偏向的な情報伝達が主要因ではないかなというもの。だいたいそんな気がする。

数が減ったので珍しくなったし、技術も進んでいるので詳細に反復して伝えるようになると、凶悪化したように、たくさん生じているように思えてしまう。伝える側も黙っていてもネタが転がり込んでくるのだから、楽っていえば楽。しかも似たような犯罪ならば過去のテンプレを使えるからさらに楽。安上がりで注目を集めるコンテンツを作れるし、しかも社会正義を充足するという自己満足もかなえられる。

うん、報道にとってはパーフェクト。でも受け手となる社会全体にとっては毒。遅効性の猛毒。ドーピングのようなもの。


郵便局でレターパックの袋を調達すると、のりしろの所に「『レターパックで現金を送れ』はすべて詐欺です」なんてフレーズがもりもり書いてあって、それぐらい定番化されているのだなという実感を覚えさせる。それと同じぐらい定番化されているのが、指摘されている「わざわざサービスを提供する側がこちらにアプローチをしてくる」というもの。いわゆる「権利の上に眠るものは保護に値せず」というやつで、合理的ではあるのだけど、世知辛い世の中だと怒る人もいるかもしれない。けどこれが現実。

わざわざ何の前兆も無く突然、警察とかお役所とかが、こちらにプラスとなるような機会を直接電話でアプローチしてご紹介ってことは無い。直接訪問してくることも無い。リソースがもったいないもの。地域のお知らせ掲示板とか、税金関連の公式書簡とともにちらりと書いてあるとか。あとはウェブサイトに、かな。直接警察や役所にいけば、パンフレットとかポスターで告知はしてあるけど。

まぁ、警察の場合は事件に絡んだ話とか巡回とかで直接顔を見せることはある。けれど、その時は警察手帳の提示を求めればよいまでの話で、いずれにしても電話で云々ってことは無い。


実のところ当方のところにはこの類の葉書やら電話やらはほとんど来ない。数年前に一度似たような葉書が来たことと、某NHKを装った請求話が訪問タイプで来た程度。ただ、実家には結構な頻度で来ていたということなので、一度目をつけられると名簿が横流しされてカモリストにチェックインって感じなのだろうなあ、とも思ったりして。スパムメールの流し先みたいなものかな。

で、今件の場合は公的機関の一部が使っている桐紋が背景に刷られているという念の入りよう。どこかで見たことがあるような格式ばった模様があると、ああこれは本当の葉書なんだなと思ってしまう。ちょいと調べればすぐに偽物だと分かるけど、そのちょいと調べるってのができない人へ命中すれば良し、という考え方なのだろう。

親族をかたって高齢者らに電話をかけるオレオレ詐欺で、被害者の約3割は金融機関の職員などから詐欺ではないかと声をかけられたにもかかわらず、犯人に現金を振り込むなど金品をだまし取られていた。全国の被害者に対する警察庁の調査で判明した。調査で被害阻止につながりやすい対応例も判明し、同庁は金融機関に協力を求める。

親族、特に子供や孫のふりをして危機を訴え、お金を奪い取られてしまうオレオレ詐欺。東京都内では「母さん助けて詐欺」だとか何とかいう名前に切り替えられたけど、E電と同じ運命っぽい。まぁ、それはともかくとして。

今回の調査は実際に被害を受けた人だけではなく、職員に声をかけられて騙されるところだったけど何とか未遂に終わった人、家族が止めた人、自分で気が付いた人も調査対象として、被害者との違いの比較ができるってのが興味深い。

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