高齢者の運転免許と運転試験

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高齢ドライバーの事故が相次いでいることを受けて、警察庁の有識者会議は、過去に一定の違反歴がある高齢ドライバーに、新たに運転試験を義務づける案を取りまとめた。そして今回、中間報告に盛り込まれたのが、運転技能検査。


この検査は、実際に車に乗って、運転の技能をチェックする試験。対象は、例えば過去3年程度に、信号無視や大幅なスピード違反など、特定の違反歴がある人に絞り込む方向で、年齢は75歳以上か80歳以上が想定されている。検査は繰り返し受けられるが、著しく技能が不十分な場合は、免許の更新を認めないということで、これまでよりも更新の条件が厳しくなる。


他にも自動ブレーキ限定免許の導入などの話もあるけど、高齢者による自動車事故の問題が深刻化し、今後もさらに悪化する状況にある以上、この類の話は可及的速やかに導入すべきだなというのが自論。厳密には高齢者ではなく、高齢者になると生じやすい心身の衰えを持ち自動車の運転には適さない状態となった人。高齢者が押しなべて、ではなく高齢になると該当する確率が高いまでの話。「高齢者差別だ」という指摘には、その確率論的な話が説明になる。高齢者であっても試験をパスすれば問題ないのだし。

健康年齢が上昇している昨今ではあるけど、それでも今件の実技運転試験の導入条件はまだ甘い気がする。60歳以上で特定の違反歴が無くとも試験を受けさせるべきではないかな。


自動車のリスクってのは単に講習だけでは分からないことが多い。ルーチンワークでしか使わないと本人が自覚しても、イレギュラーな出来事が生じるってのはよくある話。その時に適切な反応ができるかどうかの能力を問われているのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年12月20日 06:47に書いた記事です。

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