休刊・廃刊・雑誌業界の最近のブログ記事

漫画家のビジネスモデルの変容

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無論昔も今もケースバイケースでこれだけがテンプレそれ以外は全部ありえないってことではないのだけど、昔の定番というか基本の構造はこんな感じだったというのが定期的に語られていたし、自叙伝的な作品でもこういう話は出ているので、間違いではないだろう。漫画に限らず、雑誌のライティングは得てしてこのパターンだし。もっとも、単行本化が行われないタイプの記事は、それを見越した上で原稿料が設定されるのだけどね。

で、現状ではどうなっているのかというと、今でもそういう形式のもあるけど、原稿料は以前と据置、下手するとそれ以下ってのもあるし、単行本化は確約じゃなくてナシよ、ってことも多々あるし、印税率が低い場合もある。そして触れられていないけど、単行本の冊数自身も少なく見積もられてしまっている。定価と印税率と冊数で印税は決まるから、例え定価が多少上がっても、印税率が低くなり冊数が少なくなれば、印税は少なくなってしまう。ましてや単行本化されなければ印税はゼロだ。


そういや先日最新の印刷証明付き部数のデータが出たので週末辺りから精査をしなきゃな、と思いながらこのネタを色々と考えながら読み返す。要は先日から逆切れ状態のフェミニズムな方々が、ジャンプは一番売れている漫画雑誌だけど男性偏向、女性向けのも載せろ、フェミニズムな漫画を載せろ云々と社会正義を振り回しているけど、色々とおかしな話であることを覚え書きとして。

そもそもフェミかどうかはともかく、雑誌名からして少年向けなんだし(先日のデータにもあるけど、実購読者層はどちらかといえば青年向け。少年向けの単行本を出していくためのプラットフォームみたいなものになっているのが実情ではあるけど)、売れる内容ならば女性向けっぽい漫画ももりもり載っているはず......ってよく考えたら各作品をこれは男性向け、これは女性向けと区分すること自身が差別的な発想ではないかなと思ったり。セーラームーンを男性が好んでもいいし、Dr.STONEを女性が溺愛したって何の問題も無い。

第一、女性向けの漫画雑誌って、男性向けの以上に部数減退が著しいのが実情。元々消費性向の違いがあるので、もしかするとデジタル方面ではまた違う動きがあるのかもしれないけど。かつては100万部を超えていた雑誌もあったし。

週刊少年ジャンプの読者実情

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例のフェミな人達が「自分達の信仰を教え広めるために、教義を漫画にしたものをジャンプに載せるべきだ」という話をさも社会正義に則ったものであるかのように語るので、そもそも週刊少年ジャンプの実情ってどれぐらいなんだろうかということで、広報資料を確認したのがこれ。この類の資料って大抵は上げ底しまくりなんだけど、さすがに今件ではちゃんと印刷証明付き部数とほぼ同じ値を提示している。エライ。

で、その資料によれば、読者の過半は事実上成人と見て良いのかな、という状況だったりする。25歳以上の区分が公開されていないのは残念だけど、高校生は17.6%、中学生は16.4%、小学校高学年は9.6%でしかない。実のところ週刊誌を自分のこづかいで買うってのは小中学生には難しいし、保護者が買ってきたのを読むってケースも少なくなっているだろうし、こうなってしまうのは仕方がない。ワンピースなどの有力作品は、単行本で直接買ってしまうのだろうな、と。昔はどうだったのか、過去の実情を探ってみたいところではあるけど。

単行本の印税の話

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定期的に話に上る本の印税の話。当方も何度か口出しをしているけど、先日の掃除の中で実物の印税証明書が出てきたので、それを披露しながら......とはいえ、色々とアレな部分は隠してあるので少々分かりにくくなっているけど。

出版社や対象物によっても違いはあるけど、一般的にゲームの解説本の類は6~7%、普通の創作系書籍の場合は10%が印税率。そして最初に保証部数ってのが設定されて、その部数分は売れようが売れまいが必ず印税は発生する。いわば原稿料のような形になっている。

そして初売りから一定期間ごとに、どれだけ売れているのかを計算し、その部数にのっとって印税が定期的に支払われる仕組みとなっている。保証部数分の印税が振り込まれたら、あとは保証部数分を超えた分しか印税は発生しない(当然)。ただし、問屋への納品部数がそのまま印税対象となるのではなく、そこから逐次返品部分が引かれている。だから返品がやたらと多いと、その期の印税がマイナスになるってこともある......けどそういう時は次期まで計算がホールドされて支払われないまでの話となる。

だからロングランセラーな本を出すことができれば、この類の明細が定期的に投函され、口座が豊かになるという次第。

まんがタイムスペシャル休刊

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まんがタイムスペシャルが今号にて休刊となることも発表。これに合わせてミツナナエ「年上の物理女子は可愛いと思いませんか?」、町田すみ「ワタシを欲しがる河野さん」、瀬川あべる「吸血鬼さんは無職です。」、按図よしひろ「なごみ先生は職場のお医者さん」、まいち「僕しか知らないあやの先輩」、軍三郎「スーツは尊し」、金田ライ「タヌバレ」も最終回を迎えた。

四コマ漫画誌の類は正直言うと粗製乱造というか、勢いに乗って作られ過ぎているというか細分化されて市場実情にマッチしていないよね、という感は強かったのだけど、またもや一誌休刊してしまったとのお話。1992年から30年近く続いていただけに、残念というか何というか。

もっともこの類の雑誌は市場全体が新陳代謝を繰り返していくのが常だから、弱肉強食的に勢いが衰えたものは退場してしまうってのは仕方がないのだろう。幸いにも連載陣の多くはあちこちに散るようで、DNAは残る。


具体的作品を指摘することは留めておくけど、ここ数日ある連載漫画で「単行本の売上が今二つ三つぐらいなので連載終了」という話を担当から切り出された、こういういきさつなのでどうにか継続するよう買ってほしい的な話がツイッターのタイムラインを乱舞している。状況そのものはこれまでにも何度となく繰り返されたパターンで、現在のマンガ業界の一端が改めて示されたまでの話ってことになるのだけど。

該当作品っていったいどんなものなの? というのが率直な感想ではあるし、引用元の方も同じような感想を抱いている。状況は分かっても、その状況を打破するために必要なアピールがされていないので、手を出してよいのかどうか決めかねている人がほとんどだと思うのだな。料理屋さんで「うちの料理は美味しいです」ではなく「お客が入らないと店がつぶれちゃうから入って」と宣伝しているようなもの。

お客になりうる立場にいる側としては、その宣伝だと「連載を続けてほしいから」「店がつぶれてほしくないから」という動機が無いと買わないし入らないけど、なぜそれに至るのかの理由が出てこない。作品の内容や料理の味を知らない人にとって、いきなりそんなこと言われても、というのが実情だろう。

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