休刊・廃刊・雑誌業界の最近のブログ記事


電子書籍のメリットの一つとして、利用者側の好きなようなサイズを拡縮できるってのがある。視力が落ちたりしている人にはステキナイスな仕様に違いない。ならば行き着く先はプロジェクターなり大型テレビで電子書籍を読むということなのだろうなあ......という発想はぼんやりと脳内に渦巻いてはいたのだけど、すでに実践している人がいたという話。恐らくこれ、発想の転換的なところもあるので、具体的にこうやるんだという話が浸透すれば、少なからぬ人がチャレンジするのかなあ、という気がする。

漫画の見開き表現と電子書籍の相性

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タブレット型端末にしてもスマホにしても、電子本を読む時は原則1ページ単位でめくることになる。画面表示面積はさほど広くないからね。パソコンで閲覧するようなウェブ提供型の電子コミックの場合は、見開きの2ページ単位でめくることができるのも多いけど。

で、指摘されている通り1ページで1画面という提供スタイルで読む人が増えてくると、見開き表現というのが読者に伝わりにくくなってしまう。見開きで大の字になっている人を描写しても、電子書籍だと最初に右半分、次のページに左半分の人がみえているだけという、間抜けな感じになる。見開き描写に慣れている人なら「ああ、これは元々2ページにわたって大きく描いているのだな」という理解ができるけど、電子書籍の1ページめくりに慣れている、それがほとんどの読書スタイルの人では、首を傾げてしまうかもしれない。少なくとも読んでいる作品の熱中度、没頭モチベーションはしぼんでしまう。

見開き描写の効果は高い。ここぞという時に使えば、強烈なインパクトを与えることができる。けど、読者の端末によっては逆に興ざめしてしまう、その割合が一定率以上になっているということを考えると、見開きは避けねばという判断も納得ができる。

似たような話はガラケーに四コマ漫画が掲載されはじめた時にも言われたんだよね。目線の方向が紙媒体の雑誌における上から下にってのじゃなくて、横に表示した場合は横になってしまう(ガラケーの画面が縦長なので、ひとコマ単位で表示させるのには横表示させる方が楽だった)から、漫画によっては面白みが分からなくなってしまうって話。

キヨスクから雑誌が消える日

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JR駅構内の店舗「キヨスク」などへの雑誌の卸売りについて、これまで一手に担ってきた公益財団法人「鉄道弘済会」が10月にも同事業から撤退する。販売がピーク時の10分の1となり採算が悪化したのが主因だ。出版取次大手のトーハンが業務を引き継ぐことが決まり、東北から東海地方にかけての約1000店舗から雑誌が消える事態はひとまず回避された。

スマホの普及で電車内のすき間時間の友が、ウォークマンや雑誌、新聞からスマホを通した各種コンテンツ(音楽やら漫画、雑誌、新聞記事も含む)にシフトしてしまい、雑誌や新聞が駅売店で売れなくなっているってのは、本家サイトの記事で繰り返しデータも合わせて説明している。ぱっと見で電車内を確認しても、ほんの数年前までは多くの人が雑誌なり新聞なりとにらめっこをしていたのが、今ではほとんどがスマホにつきっきり状態。

良し悪しはまた別になるけど、ここまで急激に需要が変化する社会構造のシフトも珍しい。無論、シフトされた側の新聞や雑誌はたまったもんでは無い...ということで、キヨスクが頭を抱えているというお話。

登録しないと全文は読めないけど、指摘されている通り、時代がその場面での雑誌・新聞を求めていないのだから仕方が無い。それに、というかこの状況を受けての流れなのだけど、昨今では駅売店の業務を大手コンビニに丸投げして、コンビニがあれこれやってしまうというケースが増えているので、思ったほどのヤバみは無いかもしれない。さらにコンビニ化が進むまでの話。

雑誌や書籍にも軽減税率を云々

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8%から10%への消費税率引き上げが来年10月に迫る中、有害図書を除く書籍や雑誌に対し税率を低く抑える「軽減税率」の適用を求める出版社団体と、適用に慎重な政府が対立していることが17日、分かった。団体は軽減税率が適用される新聞同様、書籍や雑誌も「知識を得るため負担を減らすべき対象だ」と訴える。一方、政府は「納得できる有害図書排除の仕組みができていない」と主張。両者の溝が埋まる気配はない。

正直なところ軽減税率を導入しての消費税率引き上げは事務手続きが煩雑になるぐらいだし、それをするぐらいならさっさと消費税そのものを廃止して物品税を再導入した方がはるかにマシだし、心理的なプラスの影響も大きいというのが自論。適用して一部例外ってのなら、その一部例外を常識にして適用する部分が一部の例外にすればいいというもの。物品税は計算が面倒くさいという指摘もあるけど、軽減税率の導入だって同じでしょ、というツッコミでFA。

で、その軽減税率に関して、いつの間にかこっそりと、その理由も正当性も不透明なままで適用対象となっていた新聞に関して、新聞がありなら雑誌や書籍も導入しろ、やれ子供のため、文化が云々と騒いでいるのが出版社業界。俺たちにも忖度を、という汚い圧力にしか見えなくて、それのどこが文化だ、子供のためだという感じではある。せめてなぜ「消費税率の引き上げ中止を」と言わない・言えないのか。敵に攻められた時にすぐに手を挙げて敵を陣地に誘導し「せめて我々にはお情けを」とへこへこする小役人のような雰囲気もあるる。

そのために有害図書と呼ばれるものの線引きを自分達でやるから適用をという、出版業界がやっちゃいけない手段を積極的に騒いでいるから頭が痛い。現状の有害図書指定による事実上の締め出しですら色々と問題視されているのに、税制法上の仕切り分けの権限を与えるのと同じような話を業界側が自ら出してくるとは。

最後の段落の「あれもアリだから俺らの話もアリだろ」というのは、子供のおねだりをする時の駄々こねぐらいに見苦しい。


この辺りの話は頭にもやもやした部分が多分にあって、恐らくはブレストの類が必要なんだろうなあという思いがあるので、覚え書きの面が多いな、という但し書きをした上で。サービスもいつかはつぶれたり仕様変更をしたり一部コンテンツの終了とかがあって、実のところ「永遠に提供され続けるよ」という話は欺瞞に近いのだけど、少なくとも自分が覚えている間は大丈夫だろうなあという環境ができると、いつでも手に入る魔法の倉庫が用意された状況になり、その方面に対する欲求が随分と様変わりしてしまう。

SFなどに出てくる必要最小限の物品はすぐに手に入るような、そんな世界。スタートレットのレプリケーターの存在がいい例かな。いつでも手に入るのなら焦る必要はない。さらにデジタル系のものならば自分の物理的領域を侵略することも無い。せいぜい覚書をしておけばよいもの。

ところが物理的な対象物となると、いつか手に入らなくなるかもしれないという危惧感から、とりあえず手にしておこうという行動性向が生じることになる。いわゆるキープというもの。仕立て屋における生地の収集と、その収集の成果による選択肢の拡大という解釈と同じではあるのだけど、趣味の領域では「無くなってしまって後で地団駄を踏むよりは、積んでおいた方がマシ」「集めてニヤニヤするだけでも価値がある。自分がそれを手にする想像のきっかけを得ることができる」という、ちょっと変わった楽しみ方の方法論用ツールとしての意味合いも持つ。

電子版のコンテンツでは、これら物理的なアイテムの楽しみ方、現象が薄れているのかもという指摘。ああ、ニュアンスとしては何か当方のずれが生じているかもしれないけど、何となく分かる。


例の漫画ビレッジとかいうサイトの話でも上がってきた意見だけど、自分達はお金が無い、けど漫画を読みたい、だから不法コピーされたサイトのを取得したり、古本でもいいじゃないかという意見。古本は法的な問題でどうなんだろうというのがあるからさておくとしても、不法コピーについては「じぶんたちはわるいことをしています。でもしかたないからべつにいーじゃん」というドヤ主張以上の何物でも無い気がする。ただ飯食らっておいて「腹が減ったけど手持ちがないからいいだろ」と説明されたら、警察を呼ぶしか無いよな、という。

自分は弱者でこういう願望を持つから、不法行為、反社会的なことも許されるという発想はどこからきて、どうやってそれを体現化できるだけの意思を持ち得るんだろうか。それは人間では無く、単なる動物に過ぎない気もするのだけど。

で、現在では指摘されている通り、色々な手段で昔よりもはるかに容易に、安価で、たくさんの情報を取得することができる。見方を変えると、幼い時点で手に入る情報が多くなりすぎてしまって、欲望が独り歩きした結果が「じぶんたちはわるいことをしています。でもしかたないからべつにいーじゃん」なのかもしれないけどね。

積み書籍とVR・ARとの融合の可能性

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読書を趣味とする人が多いので、書籍や雑誌を積んでしまう人が必然的に多くなるから積読というか積み書籍の人も多くなるわけだけど、これって結局積みプラとかと同じで、予約とか確保とかいう意味があるのかなあという気もする。あるいは仕立て屋さんにおける生地の保管というところ。目の前にある素材を見て、どのような作品を作ろうかと思念できるような環境づくり。積読なら、自分の好きな読書時間を楽しむための、選択の場づくり。

まぁ、それを「出会いのための倉庫」とか、「好奇心の墓標」という表現に言い換えてもいいのだけど。転売のためにとりあえず確保云々ってので無ければ、そこにあるのは間違いなく自分の興味が向けられた対象であり、自分の思考の方向性が体現化されたものに他ならない。でも他人には披露したくなるのだよね、普通こういうプライベートなものは見せたくないのだけど。それが不思議。

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