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電子書籍と「販売部数」と

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本家で更新を始めた印刷証明付き部数の動向に関して、あくまでも印刷された紙媒体の第三者機関による数字でしか無く、電子書籍関連は含まれていない、電子書籍は最近浸透しまくっているから、紙媒体の動向を検証する値としては有効だけど、コンテンツのセールス動向の指標にはよろしくない状態となりつつあるってのを書いた。そして紙媒体の部数と電子書籍の部数を合算した、コンテンツ総部数的な公的指標が欲しいな、とも。

で、その後にちょいと頭を抱えた事例があることに気が付いた。例えばキンドル・アンリミテッド。これって有料図書館のようなもので、月額の料金を払えば、対応書籍が無料で読みまくれるというもの。そして書籍の出版側には「読まれたページ単位で」対価が支払われる。

一般の電子書籍のように、一冊丸ごと読む権利を購入し出版側に対価として支払われるってわけでは無く、ページ単位で出来高が報酬として間接的に出版側に支払われる次第。このキンドル・アンリミテッドで読まれた書籍の場合、電子書籍の販売部数としては、どのようにカウントすればいいのだろう。


以前「本棚が無い、本を所有するという概念の無い家は結構ある」という話をしたけど、それに近い香りがするなあ、というのが今件のお話。経年変化を知りたいところだけど、現状では見つからないので推移については留保するとしても、直近では1/4近くの米国の大人(18歳以上)が過去一年間に一冊も本を読んでいないという。

電子書籍で読んでいるのではと思う人もいるかもしれないけど、今件は紙媒体以外に電子、さらにはオーディオブックも含めたお話。他方、新聞とかウェブコンテンツの類は本には該当しないので、まったく文章を読んでいないというわけでは無い。テレビを観まくっているだけかもしれない。

けれど一方で、文化的行為、情報取得、趣味の観点で本を読むのはとても大切なお話に違いないのだけど、1/4近くがしていないってのは色々と衝撃的ではある。


これはpixivの漫画に限った話では無いのだけど。個人ベースで不定期に更新している漫画ならいざ知らず、法人系のプラットフォーム上で提供している、ましてや個人投稿掲載型ではなく、法人側がコントロールして連載化している作品が、随分と更新が滞っていた李、打ち捨てられたような状態になっていると、悲しいものがある。

無論理由は色々とあるのだろう。描き手自身のプライベートな問題で手が出せないっていう事例も何例かあった(体の不調とか災害に見舞われたとか)。そのような例を除けば、法人側の出版やらプロモーションの方針で止まっているとか、原作がストップしているとか、そして多くは描き手のモチベーションが落ちて更新ができない状態とか。


数日前からセルフサーチにかかっていた事案。文庫本がこの数年でダイナミック売れなくなっているよというもので、一枚目のグラフは正直「グラフの罠」を巧みに使っているのですげー下がっているように見えるけど、というトリックだったりする。

一方で文庫にスポットライトを当てると、確かにこの数年減少度合いが増している。いや、文庫に限らないよ、これ。特に雑誌がボンガボンガ状態でしょ......というツッコミはさておき。


ここ数日の間は仮想戦記小説(架空戦記小説ともいうのかな)の徹底的な洗い出しと整理を行っていた。結構な数があったのだけど、読んだまま放置していたり、資料やアイディアストックとして保存していたものが、結局使わずじまいになっていたものばかりだったので、これを機会にダイナミック整理。

佐藤大輔氏のは特別の思い入れがあるので全部保存。あとは気になったもの、思い出深いものをいくつか残し、片っ端から段ボール箱詰め。実は別所に送るものがあるのだけど、一応最大手の買取店に向けて渡すものが三箱分。何か別のもいくつか混じってるけど。


という話があって、自分の著書があるわけでは無いけれど、色々と気になった。確かに書き手自身や業界関係の人には恐ろしい話ではあるし同時に興味深い話でもある。

SNSの漫画の紙媒体化バブル、かな?

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今件指摘は具体的に統計を取らないと確定情報としての認識は難しいのだけど、確かに一時期のような「ツイッターとかブログでバズった」「人気がある、集客力があるのだから市場調査をする必要無く、紙媒体で出して売れるダイヤの原石だ」「紙媒体にしたらやっぱり売れたよ」的なパターンは少なくなっている気がする。

ただこれって、そういうイージーな方程式に業界が気が付いて雨後の筍のように手を付け始めたのだから、飽和状態になるのは当然の話。これってウェブ上で雑誌掲載のように連載をさせて、それをそのまま紙の単行本化させようとかいうのと同じ。本来のプロセスをショートカットする手法を、皆が皆手をつけてしまえば、その市場でのひとつ当たりのパイが小さくなるのは当然の話。ウェブ上、SNS上で人気ってのが、一つの稀有なセールスポイントだったのだから、それを皆が掲げたらセールスポイントにならなくなる。

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