毎度おなじみの「世界報道の自由度ランキング」でございます、的な2016年版が登場

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国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は20日、各国の報道の自由度に関する2016年の調査結果を発表した。


日本は180国中72位と昨年の61位から順位を落とした。同団体は、情報漏えいの罰則を定めた特定秘密保護法の施行や、安倍政権の報道機関に対する姿勢が影響したと分析している。


サイトのアクセス解析やツイッター上のタイムラインで奇妙な動きがあったので精査し直したら、昨年色々とお騒がせになった「世界報道の自由度ランキング」の2016年版が登場したという話。

今件ランキングについては昨年、【「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」に関するあれこれ】【「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」の補足や色々と分かったこと】で解説した通り、多分に内輪受け用の順位付けでしかないことに加え、そのランキングの付け方も多分に恣意的(関連するジャーナリストが善意で公明正大な客観的判断のみを下す第三者的な存在との前提に基づいている。あるいはジャーナリストがすべて聖人的な存在との認識)なもので、外部がそれをネタとしてあれこれするのは非常に問題がある。

で、今件報道に関しても、


と議事録的なものを見れば分かる通り、(語られている内容も多分にアレで、しかも司会の誘導尋問もさらにアレなのが分かるけれど)、伝えている報道も多分に恣意的なもの。まぁ、よくある「権威っぽいものが騒ぎの素材を提供したから色々悪用しちゃおう」的な感は否めない。ある意味、リトマス試験紙。


とまぁ、ちょいと探っただけでも色々と突っ込みはあるけれど、「ジャーナリスト」の腕章をつけていればどのような行動もフリーハンドで許されて、それが許可されないのは世界最強の悪だ的な発想がなされているのって、逆に物凄い危険な気がする。権威の暴走に陥っていることに気が付かないのかな、的な。

国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」におかれましては、日本の「報道の自由度」決定の際に、日本国内の誰が投票したのかを公開されることを強くお勧めする次第。各国の自由度評価は、当事国の「ジャーナリスト」を自称する関係者によるものだからね。誰が日本のジャーナリストを代表しているのかが明らかになれば、日本における結果について大いなる納得がなされると思うのだけどね。

それが不可能だというのなら、「国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」」こそが、もっとも報道の自由に反する閉鎖的な集団ではないのかな。

まあ、「報道の自由度」の正確性に関しては、2016年分の他国動向や、日本における2009年から2012年ぐらいまでの値を見れば大よそ判断はできると思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年4月21日 07:38に書いた記事です。

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