人手不足とロスジェネ採用と

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人手不足が叫ばれる中で、どうしていわゆるロスジェネ層の雇用が進まないのかという話は先日【ロスジェネ世代の雇用が嫌われる理由】でも説明したけれど、安上がりで済む隷属的な労働力では無いし、投資をしても回収できる期間が新卒と比べて短くなるだろうからって指摘がある。他にも中途半端にプライドが高いとか、年相応の給与と業務スキルとのバランスが取れないからというのもあるのだろう。

ただ、労働力そのものが不足しているのなら、そういう問題があったとしても、確保せずに「人手が足りない」と騒ぐのは無いものねだりではないのかな、という気もする。売り切れたオモチャの棚を目の前にして「どうしてもこれが欲しいの」と駄々をこねる子供みたい。

で、他にも理由があるのかということで、中小企業の生の声が聴ける、景気ウォッチャー調査のコメント群をいくつか読み解いてみたけど、実態として「なぜロスジェネを中心とした中途採用に目を向けないのか」という疑問への答えは無し。あるいは元々、中途採用とかロスジェネ層を雇用するという概念そのものが企業には欠けているのかもしれない。仕組みが無いから出来ないよ、的な。

人材不足で困っている企業のコメントでは、法律の改正で保険などの適用が生じてコストがかかるようになった、大手企業や都市圏に人材を奪われるといった愚痴的コメントも多々目に留まる。要は労働環境が改善してきたので、これまでのデフレ的スタイルでは運用できない企業が人手不足であえいでいる感じ。奴隷が確保できなくなった、どうしよう......ってあれ、これって例えば米国での奴隷解放後の動きとかと似たような雰囲気。そのようなところでは中途採用という発想には至らないのかも。

そして、ロスジェネ採用では無く、海外から隷属的で安価な労働力を云々ってのは言語道断ではあるのだけど(現実を見据えていないし、労働市場の健全な改善を妨げる。もっとも欧米における違法移民・難民の問題も似たような構造ではある)、そういうものを望む層が存在し、それなりに影響力が大きいのは否定できない。そしてだからこそ、そういう方向に進んでしまうってのがある。ごく一部の人の陰謀とか悪だくみでということは滅多になく、それを後押しする人が相応の力を持つ勢力だったりするのだな。

そしてその構図は消費税やら財政再建の話でもさほど違わなかったりするし、それをコントロールしてしまう力の一つに、マスコミがあったりするのもまた同じだったりする。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月 7日 07:02に書いた記事です。

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