商品は価格そのものも価値になる

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同じものを買うのならお値段は安い方がよい。単に節約できるだけでは無く、余分に他のものとか類似商品を調達することもできるから。他方、差し出した対価が作り手側の評価に、支援につながることを考えると、一概に自分のためだけに購入をしてもよいのかなと考えさせられる。自分がものを売る立場にもある人は特にそう思うはず。

そして皮肉なことに、お金を出すことはその金額分の価値を自分が認めたことをも意味するので、安価での購入はその価格でしか価値が無いと自分が判断したことになる。500円を出して買った商品は、自分が500円の価値しかないと考えたものだということ。

自分の価値観、選択眼が問われる話でもあるのだけど、だからこそ、支払った対価と、受け取った商品から感じ取った価値との間にギャップがある場合、より高い価値を見出せた時には自分の目利きの良さを再認識できるけど、低い価値しか見いだせなった時には、自分の選択眼の悪さを......となるはずなんだけどそうじゃなく、他人のせいにしてしまう。これってアレだ、自己防衛本能が働いてしまうのだろうな。自分が騙されたでは無く、相手が騙したと考える。


価格が商品の価値そのものにもなるってのは、こういう事例も見受けられる。もちろんすべてがすべてじゃないけど、値付けされたお値段は、何らかの裏付けがあるように思えてしまうもの。肩書主義的な考えで、価格が肩書となっているようなものだね。

先日の【環境が変わったら生き方も変えないと】でも触れた、同じ実売価格なら、それが定価なのと、定価の半額なのとでは、後者の方が売れるってのも似たような話かなあと思ったのはする。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月14日 06:55に書いた記事です。

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