コンビニの中華まんやおでんなどがよく売れているそうな

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夏真っ盛りのはずなのに、今年の8月は北日本・東日本太平洋側でくもりや雨の日が多く、平均気温も北日本を中心に低い日が多くなっています。大手コンビニでは夏向け商品が伸び悩む一方、早くも中華まんなどの季節外れの温かい商品が売れています。

【日照不足を実感する今日この頃】にも挙げたけど、本来猛暑となるはずだった今年の夏は、オホーツク海高気圧のハッスルぶりと太平洋高気圧やチベット高気圧のがんばりが弱く(偏西風の影響が強いとの話)、北日本・東日本が異様な低温状態となっている。実際、もっとも暑くなるであろう8月の上旬から中旬にかけて、雨が降ったり曇ったりと、梅雨が遅刻して居座っているような感じ。

で、小売業やレジャー方面は結構大きなマイナス影響が出ているし、今後の作物の動向が気になるところではあるのだけど、一方で中華まんやおでんがよく売れているとのこと。記事内部では具体的な数量まではさすがに無いけど、前年同期比による値が出ている。数割増しならともかく、2倍とか3倍とかっていうのは、かなり異様なレベル。それだけ平年と比べて気温が低いのだな、と。下手すると1993年の冷夏によるコメ不足的なものも生じえるのかなあ、と。

「前年同期間比」で売上が伸びているのは冷夏によるものに違いありませんが、コンビニでおでんや中華まんのような、温系カウンター商品は元々8月の頭からの販売となっており、今年に限った話ではありません。


ローソンのプレスリリースでは毎年のように説明されていますが、暑い夏の時期でも「前日より」温度が下がるようになると、体感的に涼しさを覚えるようになり、そのタイミングでおでんや中華まんを売り出すと、セールスが大いに伸びることが過去の販売実績から確認されています。

古いデータとなりますが、2007年度においてローソンのおでんの月次販売動向がプレスリリースで確認できますが、それによると一番よくおでんが売れたのは12月や1月、2月ではなく10月、そしてほぼ同量で11月。8月は2月と同じぐらいのセールスとなっています。

記事では「季節外れ商品」と表記されており、誤解が生じかねないので補足しておきます。


他方、今引用記事では「季節外れの商品」なる言い回しが乱発されて、首をひねったりする。確かに印象的には温かい商品は冬ってイメージがあるけど、実のところはコメントした通り、そうではなかったり。大手コンビニはどこでも8月の上旬から中旬にかけておでんや中華まんの販売を開始しているし、一番セールが伸びるのは冬では無く秋口。季節外れという言い回しは的外れだったりするわけだ。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月19日 06:54に書いた記事です。

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