「実感なき景気回復」という表現

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第2次安倍内閣が発足した2012年12月から今年4月までの景気拡大局面は53か月(4年5か月)に達し、「バブル景気」(1986年12月~91年2月)の51か月(4年3か月)を抜いた。ただ、過去に比べて賃金や消費の伸びは緩やかで、「実感なき景気回復」と言えそうだ。

先日の【記事タイトルに感情表現があったら読まない方が正しい判断ができそうな気がする】の具体的な例が早くも出てきたかなあという感のあるお話。マイナスからようやく引きあがり始めたという雰囲気が現状で、とてもじゃないけど文献などで記録されている前世紀のバブル時代のような景況感とは言い難い。とはいえ、数年前と比べればずいぶんとマシであることは否定できるはずも無く。

「実感なき」という表現は果たして適切なのだろうか。「景気の回復」に「実感なき」をかけると、景気は回復していないと皆が思っている、不景気のままだと認識しているという意味合いにならないだろうか。景気が絶好調で無ければ全部不景気、いわゆる二分法的な表現になるけど、それは正しい言い回しなのだろうか。


新聞は社会の木鐸などと自称する、間接的にそのような態度をとっているのをよく見かけるけど、「実感なき好景気」とか「実感なきバブル景気さながらの景気」ってのならまだしも「実感なき景気回復」なる言い回しを用いるのは、やはり世の中を見渡す能力に欠けているのか、あるいは何か別の意図によってそのような表現を使っているのかなあと考えてしまうのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月16日 07:28に書いた記事です。

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