記事タイトルに感情表現があったら読まない方が正しい判断ができそうな気がする

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いわゆる悪質系まとめサイトでは顕著な話ではあるけど。ソーシャルメディアなどで引用されたり、タイトル一覧でずらりと並んで選択されるような状況において、タイトルの良し悪しが注目されたりクリックされる可能性をぐんと引き上げることから、ことさらに話を底上げしたり、感情的な表現を多々用いる手法がある。実のところSEO的な観点でも、紙媒体の新聞の見出しの書き方でも共通する手立てであったりする。

しかしながら見方を変えると、その方法が多用されている、しかも本来は必要度の低い、必要性のない記事、ジャンルにおいてなされている場合、「内容そのものの価値が低いのでタイトルで釣っている」「中身も多分に感情や印象による偏向がなされており、事実を知る記事としては適していない」との評価もできてしまう。例えは悪いけど表紙のビジュアルで釣る薄い本、みたいな。

昨今ではソーシャルメディアでタイトル、またはタイトルにちょっとした概要を加えてダイジェスト的に紹介し、記事本文に誘導するという、RSS方式的な公知が一般的になった。当然の如く、感情表現を多用するタイトルをよく見かけるに。しかしながらとりわけ経済や政治のニュース記事においては、事実こそが求められているのであり、書き手の想いや感想は必要が無い。それは受け手自身が想起するもの。まるで読書感想文を書くために本を買ったら、「このように書きましょう」と感想文が挟まっているようなもの。あるいは選挙の投票用紙に下書きで特定候補者の名前が薄く書かれている感じ。

ブログや個人サイト、論評の場ならともかく、報道記事としては、そのようなものはかえってノイズにしかならない。ソーシャルメディアやニュースサイトのタイトル一覧で取捨選択をする際にも、政治経済のニュースでタイトルに感情を表す文言があるものには手を出さないようにすると、案外良い情報収集ができるようになるかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2017年6月15日 07:59に書いた記事です。

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