メディアの権威悪用は「表紙詐欺」や産地偽装と何ら変わりはない

| コメント(0)


先日、CNNで日本の秋葉原界隈に関する、以前【前世紀末の中高生の生活様式を探る...「13%」後日談】で挙げたのと似たような話があり。該当する話(【CNNが秋葉原のコスプレショップを無断撮影&虚偽報道で炎上】【『日本の女子高生文化の魅力の暗い側面?』という記事をCNNが英語で配信/『日本で広がる「JKカフェ」 暗い側面』として日本語版も配信】【CNN記事 日本で6400人以上の子どもが性犯罪の被害 ←4割以上が飲酒か喫煙か深夜出歩きだった?】などにも一部あり)に関して、書き手自身やその界隈によるマッチポンプ的側面が大きいとの指摘があり、ちょいと探りを入れると「13%問題」と似たような構造を示しており、それを権威が(まだそれなりに)あるCNNが利用された面もあるのかなあ、ということで。

今件記事が一定時間を置かれた後に、一次ソース的に使われるのはほぼ確実である事を合わせ考えると、やはりソースロンダリングというか、情報ロンダリング的な感じは否めない。マネーロンダリングはきれいにしていくのだけど、情報ロンダリングは濃くしていくという点で、方向性は逆。怪しさを取り払いクリーンのように見せるとの視点では同じだけど。

この構造って、以前【週刊ダイヤモンドの特集記事「ステマ症候群」に目を通して「ああ、これは」的な】などでも問題視している、ポータル転送を前提としたステマ記事と同じ。もっともダイヤモンドの記事で取り上げられたケースは、記事を書いた人そのものじゃなく、それが容易にできるシステムを作ってテンプレにし、その流れをビジネスにしたまでの話なのだけど。いかにも権威がありそうなものを利用して、権威のカサをかぶって、確からしいものにしてしまう。大学の権威を事実上お金で購入する「ディプロマ・ミル」と同じ。


信頼性のロンダリングも表現としては正しいだろう。権威や知名度と同義。週刊少年ジャンプの表紙を持つ雑誌を本屋で買ってみたら、中身は子供が描いたような同人誌のコピー本だった、的なものがある。よく同人誌周りで「表紙詐欺」的な話が出て来るけれど、構造的にはまったくそれと同じ。

あるいは......そうだな。パッケージだけ入れ替えた商品とか、産地偽装とか、賞味期限の書き換えとか。それらと変わらない。昨年のヤフーにおけるステマ記事撲滅の動きのように、それなり以上の知名度や肩書、権威を持ち、やもすれば悪用されかねない仕組みを持つところは、逐次積極的に、その可能性を排除し、確認できたものにペナルティを課し、されにくい仕組みを構築していく責務がある。それができなければ、すぐには目に見えないけれど、確実に自身の権威が、信頼が、損なわれていく。気が付いた時に業界不況・不振と全体の傾向に責を投げてももう遅い。

今件でCNNはその責務を果たしているだろうか。あるいは実情を知った上でなお、記事として採用したのだろうか。それともその精査すらできないほど、メディアとして、組織としての実力を落としてしまっているのだろうか。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年2月 4日 08:07に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「リトマス試験紙はその結果を有効に使わなければ逆にダメージが広がっていく」です。

次の記事は「ゴティバのチョコを頼んだらゴリラのチョコがやってきた。何を言ってるのか分からないと(以下略」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2019年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31