ツイッターの1万文字で「走れメロス」が全文入ってしまうという話

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先日関係筋の話として伝えられた、ツイッターの1ツイート当たりの文字数上限が1万文字にまで拡張されるかもしれないという話。ダイレクトメールではすでにその制限が導入されていることに加え、3月末云々という期日も合わせての話であることから、結構具体性のある、確証度は低くないっぽい事案として色々と物議をかもしている。まぁ、タイムライン上ではこれまで通り140文字までで、それ以降は何らかのアクションを読み手が打たないとダメってことらしいんだけど。

で、1万文字ってどれぐらいかという目安。フリー化している「走れメロス」。これが大体9800文字強。青空文庫からテキストを抽出して、文字数カウントのマクロで計算すれば瞬時に答えが出る。つまりメロスが激怒して、色々あって最後に素っ裸なのを指摘されて赤面するまで、全文が収まってしまう。

ツイッターの表示に関する内部処理がAPIの分も合わせてどうなっているか分からないので何とも言えないけれど、「表示はこれまで通り140文字」「それ以上はアクションが起こされてはじめてその部分を読み込む」の手順で無いと、「表示はしないけどデータは読み込む」なんてことになったら、公式もサードクライアントも転送データ量がさく裂してしまう。


1万文字はあくまでも上限で、第一印象的な表示は140文字のまま......という話が事実であれば、まぁ選択肢として1万文字まで表示ってのも悪くは無いのだけと、先日の「短いことが価値になる時代」云々の話にもある通り、長ければいいってものでは無い。広報宣伝担当は、単に数字をかさ上げした方がアッピールしやすいからってことで、大プッシュするんだろうけど。前作の2倍の敵が、10倍のアイテムが、ってよく使われるでしょ?


「そこまでお莫迦な仕様にはしないだろう」というレベルの懸念も結構ある。ただソーシャルメディア系のサービスの仕様って、少なからずにおいて「そこまでお莫迦」なことを平気でやらかすから油断はできない。天然なのか、本当の意味での確信犯なのか、日常的に使われている意味での確信犯なのか......。


ポジティブにとらえることもできるけど、それってブログでええやんって事になりかねない。うん、まあ、考え方はいろいろあるけど。リツイートによって拡散されやすいのはメリットかな。


この視点は結構重要。検索エンジン相手ならともかく、人間の場合、まずは第一印象部分で大よそが決まってしまう。速読ができる人で無い限り、かいま見た文章である程度動機づけがされて次の行動へ移れるのは数十文字程度。1万文字はちょっと無理。【短くまとめることへの価値が高まる時代、という指摘】の話につながるという次第。

まぁ、実装されなければ単なる話のネタでしたで終わるし、実装されたらされたで、また色々と世の中が少しだけ変わっていくのだろう。アスキーアートを活用したり、リンク集とかぶっちゃけたり、QRコード的なものとかISHファイルとかを展開する人も出てくるんだろうなあ......。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月 7日 08:08に書いた記事です。

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