香山リカ氏の「アカウント乗っ取りなど」に関するあれこれ

| コメント(0)


ここ数日世間を騒がせ、朝日新聞系列のウェブには速報まで流れた、香山リカ氏のツイッターアカウントに係わる「アカウント乗っ取りなど」の問題。流れは最初のリンク先の絡めを確認してもらうとして、改めて思い出されたのが上記指摘にある、「成りすまされによる被害を受けた」問題。

世界の構造そのものを自分の都合の良いように再構築する、あるいは世界線を好きに移動できる能力の持ち主で無ければ、色々と頭を抱える事象に違いなく。

この辺りの分析はむしろこの類の分野の専門家であるはずの香山先生の方が詳しいのかもしれないけれど。多分に子供の嘘の行動性向・理由と同じ感があるのだよね。自身の正当化、望むべきものの世界の構築のためには、嘘をつくことすら許容される、むしろ当たり前とする常識が確立している。例のSTAP細胞の某女史と同じような香り。

自分自身の正当化意欲が大きすぎるあまり、常識や物理的法則に係わる知識すら飛び越え、自身の願望や妄想を記憶としてすり替え、正しいものとして認識してしまう。事実と自分の願望との境界線が曖昧で、曖昧であるがゆえに、自分の願望に近しいように事実をすり替えてしまう。記憶の面でも、現実がそのように無い場合にはそのようにあるべく。

「攻殻機動隊」で有名なエピソード「清掃局員の疑似体験記憶」を、自分の望むがままにやってしまう。そのような性質かもしれない。精神医学的に何らかの特定名が付けられているかもしれないけれど、当方にはそこまでの知識は無い。「平気でうそをつく人たち」にも似たような話はあったかな? ある意味、幸せなのだろう。社会的な存在でなければ。常にハッピーな世の中に自分がいると認識できるのだから。「マトリクス」の幻想世界のようなもの。ただし世の中は一人だけのものでないため、事実との齟齬が生じると問題が起きてくる次第。

以前【話のやり取りの中で虚実が現実とすり替えられる、ソーシャルメディアではそれが促進されるという話】【「無知ほど怖いものはない」とウソと自認していないウソの話】でも似たような話はしているので、程度こそ違えども、世の中にはごく普通にあるのかもしれない。

で、今件の香山氏に限ると、


などいくつかの分析が出ている。入力文面は余程注意しないと普段の癖が出る。あれだけ素材があれば、あとはリソースを投入することで、さらに検証はできる。例えば句読点の使い方、とか全角と半角文字の使い方の違いとか。

まぁ、相関関係は立証できても因果関係までを示したものではないので、あくまでも可能性が上乗せされただけの話でしかないのだけれど。ただ、ツイッターって削除機能を使っても表示できないようにしただけで、データとしては残っているんだよね。で、各ツイートにはそれなりのパラメータが盛り込まれているから、ねえ。あと、乗っ取りじゃないよね、厳密には。ツイートの削除やアカウント削除の手立てが出来たのだから、成りすまし......でも無く、ハッキングによる成りすまし行為だよね。

また、単に「アカウント乗っ取りなど」との説明しかないので、「非公式サブアカウント(B)」に書くつもりだったものが間違って「公式メインアカウント(A)」に書いてしまったものだとすれば、「(B用の人格によってAアカウントが)乗っ取りを受けた」との説明として解釈できるので、あの言及に間違いはない、ことになる。たとえそれが同一人物の所業だとしても。

言及の通り本人の入力に寄らないものであるとすれば、名誉棄損や不法アクセスなど複数の視点で刑事的な問題が発生する。民事も然り。意図せずにバレてしまったとか、初めから意図した上でのツイートで、他人から指摘を受けて慌てて消して「乗っ取られてました」と誤魔化しの見解を述べたのだとすれば、それはそれで別の問題が山ほど発生しうる。

どの選択肢が自身にとってベストなのか。事実究明と共に、大いに気になる所ではある。

......まぁ、アレだ。「アカウント乗っ取られてました」ってのは、ネットスラング的にジョークを語った後の「テヘペロ」的な、誰もが「なんわけねーだろ(笑)」的なものとしてのテンプレか、例の「レイバン2499円」のように本当にハッキングを受けた後の対策を終えて、迷惑をかけた人たちに対する説明として使うのならともかく、ねという感はあるわな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年5月 3日 08:10に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「食べたらすぐに歯を磨こう」か「食べたら30分から1時間ほど間を開けて歯を磨こう」か」です。

次の記事は「経済政策と雇用と非雇用問題と」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30