昔ほど実名報道の相対的優位性は無い。むしろデメリットの方が大きいよね

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先日の【「卒業文集やソーシャルメディアの朗読はしないで」意思カードという提案】に関する後日談的な話。執筆記者の実名で報道するってのなら、今の欧米諸国の報道スタイルに準ずる形でむしろ先進的ではあるのだけれど、現実的には被害者加害者を問わずに実名をボンガボンガ出し、被害を拡大しているという話。その実名報道の理由に関しては、何度となく繰り返しているけれど、実名の方が受け取る側の印象が強くなるからというもの。


指摘の通り、ケースバイケースではあるけれど、多分に報道による「リンチ」の権限付与のための手段と、さらし者的な感が強くなっているのだよね、実名報道って。

インターネットの普及でそのリスクが高まった以上、実名報道に関する前提も変わっているのだから、報道姿勢も変えるべきであるとするのが当方の考え。昔の場合は実名で出てても「へーそんな人が...」って事で視聴者の心に刻まれる益はあっただろう。しかし今ではインターネットで特定するだけのキーワードとして名前や大まかなプロフィールが出ると、根掘り葉掘りされ、さらに突撃取材され、国民総記者からの取材を受けまくり状態になる。益よりも害の方が大きくなっている。そしてその害を、誰もが受ける可能性を有している。

そしてさらには未成年者の実名報道に関しては、そのようなリスクを発生させ得る権限を記者や出版社など一部の限られた人たちが有することになってしまう。何の裏付けも無く。

実名でないとダメ、仮名などでは良くない。なるほど。では芸名を使っている芸能人はどうなのかしらね?

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このページは、不破雷蔵が2015年3月29日 08:21に書いた記事です。

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