「管理職の物覚えの悪さの方が深刻」っていう問題じゃない...若年層のキーボート利用機会の減少に係わる話、その2的な

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先日の【「高校生でスマホ9割、でもパソコン3割。キーボード離れ?」との調査結果への反応】に続く、未成年者においてスマートフォンが浸透したことが主な起因として考えられる、キーボードやパソコン利用に難儀する人が増えたという話。ヤフー個人ニュースにもリファインして掲載したこともあり、斜め上的な反応がいくつかあったので、もう少し視線を変えた上で補足的な話。今件状況は恐らく今後しばらく、さらに問題視される事案に違いないので。

どの世代でも特定のツールの利用の上で、出来る・出来ない人はいる。シニア層でもパソコンをバリバリ覚える人が結構いるのが好例。世代間格差による他区分への蔑視をするしないではなく、メディアそれぞれに最適化された入力装置があり、それを使いこなせるかという問題。

スマートフォンでタッチパネルが普及しているのは、それが一番使いやすい(&浸透している)から。スマホのサイズ・利用スタイルでは(現状で)その入力装置が一番楽。タブレット型端末のサイズ・仕様となると、タッチパネルとキーボード、どちらも使いやすい的な感じになるので、最近ではキーボードがオプションで用意される機種も出ている。

従来型携帯を思い返せば分かるのだけど、あの入力方式があのサイズ、仕様では一番だった。キーボードを盛り込むわけにはいかないし、タッチパネルを入れてもあのサイズでは十分に操作できない。別売りキーボードも出たけど一部の需要を満たすのみで主力にはならず。一方で、あの入力方法がパソコンやスマホにシフトすることもなかった。

結局、ケースバイケースで最適化が図られているということ。何もスマホでキーボードを使えというわけではない。そしてスマホですべてが出来る業務なら、それでまったく問題はないのだけれど、現実として業務などではパソコンが不可欠な分野がほとんどなので、キーボードが使えないと...ということ。蔑視とか、云々の方がマシという問題では無く。自転車やバイクが使いやすいという話が浸透する中で、「お仕事では自動車が使えた方が有意なので、自動車免許証を取っておいた方がいいよ」という話な次第。

【パソコンは古い新しいの問題では無く、道具として使えるか否かの問題】で指摘の通り、「道具として使えるか」の問題なのだよね。画面のサイズや機動性も合わせ、今後も試行錯誤が続くのかな、と。ファブレットもその模索の中で生まれた新しい様式ではないかと。


利用するサイドに留まるのならスマホで十分、タブレットならもっと便利。でも実務として使う場合は、スマホでは難しいのが現状。そして社会人になれば実務が求められる。そこでパソコン・キーボートの操作は不可欠になるよ、ということ。

頭に電極ぶっ刺して直接入力する、攻殻機動隊みたいな世界の到来は......まだ先の事。もっともそれが実現するとは限らない。さらにあの世界でも、そのようなことができる手術を拒んで、手を多指化して高速でキーボード入力する人の描写もあったのが興味深い。

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このページは、不破雷蔵が2015年3月29日 08:35に書いた記事です。

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