効果は確かにあるから業界が倍プッシュ状態なんだろうけど・ネイティブ広告は是か非か

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先日の【有益そうに思えても、「それ」に気が付いた瞬間に思いっきり残念な気分になる記事】【R18的な広告はブラクラとどこが違うのか、そして広告そのものからの忌避感】でも触れた、「それ、企画広告記事とどこが違うん?」とか「焼き畑農業みたいな広告展開は皆に迷惑かけるだけなので止めなされ」的な話。グノシーの広告云々ってのは使っている人なら分かると思うけれど、記事と記事の間に「Sponsored」と表記がある、記事的な形で挿入される広告。先日「ちゃんと精査せんかい」とツッコミを入れた、ツイッターの公式クライアントで表示される、ツイート的な広告と仕様は同じ。ただそれらの広告記事的なものは、ファーストビュー、つまりぱっと見・一見して「これは広告でありんす」というのが分かるような表記がされている(ツイート上の「ネイティブアド」ってのはネイティブ広告のことね)。

で、「広告ぞなもし」とどーんと表示すると、その表示だけで避けてしまう動きがある。それを避けるためにパッと見では広告と分かりにくいような形での記事広告なら、当然効果は上がる。第一印象で避ける選択肢が無くなるからね。ただ、これまでのネイティブ広告関連の記事でも指摘しているけれど「広告と分かりにくい表記ほど効果が上がるのだから、これぐらいはいいだろう」的な山崩しのような施策が繰り返されてきて、それが逆に読み手側の反発を食らっているのではないかとする話もある。今件もその類。少しずつ、じわじわと広告と記事の境目をずらしていく、バス停留所の標識を毎日数センチずつ自宅側に動かす感じ。


指摘にある通り、そして以前当方の記事でも指摘の通り、一般の記事と何ら変わりのないフォーマットで形成されていて、何らかの商品やサービスを持ち上げ、最後の最後でようやくそれが広告記事だと分かる。慣れている人は読んでいる途中で「あ、これは」と気が付くだろうけれど。配信側では「最後にちゃんと広告云々の表記があるから問題ないよ、ふっふーん」的な感じなんだろうけど、最初に触れた「ファーストビューでの忌避」をパスするための手法であるのは明らかだし、だからこそ読み手にとってはそれに気が付いた時に、余計に騙された感じが強くなる。映画館に入って、最後の最後まで観て、エンドスクロールで「表に書かれているのは入場料。観賞料金は別途です」とか言われたり、歴史・史実のドキュメンタリー番組枠である現存する人物の英雄譚が語られ、最後に「これは広告企画なので事実とは異なる部分が多分にあります」的なことを語られたら、ちゃぶ台返しどころの話では無い。

結局ネイティブ広告って、ちょっと前まで流行っていた企画広告記事の言い直しに過ぎないのだよね(これも何度か触れた)。表現をちょっと変えているだけで、中身は同じ。

今件では特に、「企画広告記事だって、ちゃんと最後に書いてあるから問題ないじゃーん」という主張に対し、「ツイートで公式アカウントが公知する際に、その旨が書かれてないのはどうすんだよ」というツッコミがポイント。その時点では広告か記事かが分からない。これって大きな問題だと思うのだけとな。

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このページは、不破雷蔵が2014年11月29日 07:50に書いた記事です。

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