太陽光などの再生エネは長短所を持っている。にも関わらず長所ばかりを持ち上げたのは誰だ

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地方自治体......に限らず公的機関の長としてのインターネット、特にツイッターにおける情報発信の手腕としては恐らく日本で三本の指に入るのではないかと評しても誰も否定をしないであろう、千葉市長の熊谷氏。先日から【太陽光の電力買取で渦巻く利権と投資感覚と思惑と】【太陽光買取の仕組み(FiT)、誰が得をするのか、むしろ個人で地産地消の方が良いのではないか】などで伝えている、電気事業者による太陽光発電をはじめとした再生エネルギーの買取停止に始まるどたばたに関して、改めて警鐘を鳴らしている。指摘の通り同市長は協議会周りで随分とバッシングを受けていたから、それについて「異常な雰囲気」を肌身で感じていたんだろうな。そしてその姿勢が確固たる意志のもとで成されていたことが改めて確認できるお話。

「狂乱の時代だったから仕方がない」と感情論を持ち出して自己弁護をする人も出てくるだろうけど、情報伝達がままならない昔ならともかく、この21世紀で......という感はある。逆に感情が相乗的に増幅される可能性もあるけど、結局は自分の心の持ちようだからね。政治の責任とはあるけど、むしろ「事業関係者・マスメディア・世論」の方が問題じゃないのかな。今件に限ればある程度「首謀者」は明確化されているわけだし。


当方も何度か指摘しているお話ではあるんだけど、上で語られている通り、今件で太陽光発電などの再生エネルギー周りの開発が、逆に足を引っ張られる可能性が高いんだよね。元々再生エネルギーにもっとも資本を投入していたのが電力会社で、その電力会社の手足を縛って資金繰りを悪化させ、その上でこんなどたばたを起こしたんだから。騒動が鎮まって精査をすれば、「失われた再生エネルギーの10年間」とすら呼ばれることになるかもしれない。その分、懐を温めた人たちもいるんだろうけど。


......今度は地熱発電周りで「核心的利益」の元に色々と間違った話を浸透させようとしている動きも出てきているし、ね。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月16日 07:22に書いた記事です。

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