太陽光買取の仕組み(FiT)、誰が得をするのか、むしろ個人で地産地消の方が良いのではないか

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これも【「このままでは倒産だ」「対応が無責任すぎる」不安定な太陽光の電力、買取中止で怒号飛び交う、が......】と関連する話。以前から複数の専門家などからも意見が挙がっていたはずなんだけど、そもそも論としてFiT(固定価格買取制度)にどれだけの意味があるのか、有益性があるのかっていう、そもそも論の話。一見すると「細々別々に作って消費するよりは、まとめて集約した方が整理統合しやすいじゃん」と思うかもしれない。個々の畑の前にスタンド置いて野菜を売るより、農協に集約してスーパーなどに卸した方が効率的、みたいな?

しかしながら、上記の指摘にもある通り出力が不安定でベース電源になり得ないものを集約したところで管理が難しくインフラとしての安定性を損なうのは目に見えているし、だからこそ昨今の買取中止にいたったわけだし(という流れはもう予定調和レベルの話)。

太陽光発電ユニットというとスペインやアメリカのように広大な場所での利用もイメージされるけど、元々は少数単位のものの集合体。それを考えると、大規模なモノを作って送電するよりは、地産地消の方が効率は良い。仮に、上記の試算のように、再生エネルギーのFiTによる買取現状負担額をそのまま「世帯単位での太陽光発電ユニット導入の補助金」に充てると、65万世帯に100万円ずつを毎年出せることになる。


現状でもそれなりに補助金はあるけどね。1世帯当たり100万円ってのは大きいし、設置動機には十分以上のものがある。足りない? じゃあ200万円/世帯で、年間30万世帯位でもいいんじゃない?

この案の最大の長所は、発電と消費が同一個体で完結するので、送電インフラに関する問題がほとんど無くて済むってこと。補助金がっつり足して普及度を高めて景気の底上げも望めるってのは、エコポイントで十分事前事例があるし、ね。

そしてもう一つ。直上で「送電するよりは地産地消の方が効率が良い」ってのは、送電時のロスがバカにならないから。ロスはするし出力は不安定だし、じゃ話にならない。


自然エネルギーによる発電の電力を集約して使う場合には、不安定出力の問題を回収する竹田技術、そして送電ロスの問題を解決する技術促進が欠かせないのだけど、それにはお金も時間もかかる。それじゃ今すぐ儲けられないからってんで、その辺を吹っ飛ばして強引に推し進めたのがFiT......と言われても否定はできないわな。


この送電ロスの問題は自然エネルギー周りの話が本格化する前から研究対象として重要視されていて、それなりに検証・実験が進められている。ただまだ技術、そして予算が不足している雰囲気が強い。震災以降電力会社大手はどこも首が回らない状態なので、こういう方面にもお金が割けなくなったってのは痛いよねえ。

で。なんで地産地消でなく、FiTが推し進められたのか。色々と大義名分はあるんだろうけど、補助金を直接世帯に呈して個人ベースでのユニット普及を促進すると、お金が回らない方面がある、FiT化が成されると懐が温まる筋がある。それと、導入前後で強力にプッシュしていた、中には誤情報を意図的な......と解釈されても仕方がない姿勢で流していた方面を検証すれば、ある程度分かってくる、かもね。いわゆる「悪しき」利権とか、さ。

前にも言ったけど、一連の流れで、特に太陽光発電はもう少しまともに、健全な道を歩むはずだったのが、ダークサイドに落とされちゃった感は否めないのよね、ホント。食い物にされたというか。本人らはそれをビジネスと主張するだろうけど、事実は否定できないし、多くの人は絶対に忘れないと思うよ。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 5日 08:12に書いた記事です。

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