養護施設で昔のゲームを使い回想法で認知症予防という発想

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先日の【電脳世界の彼女は歳を取らず永久に生き続ける】に絡んだお話。データで構築された経験はそれが疑似体験であろうと人の心に刻まれるし、データそのものはずっと生き続ける。この辺りの話ってどこかで関連性のある話を聞いたことがあるような......ということでちょいと調べてみたところ、認知症予防をはじめとする心理療法の中に、過去の印象深い、充実した時期を再現させて思い起こさせることで記憶・脳の活性化をはかるという回想法という手法があるのを思い出した。ならば昔のゲーム機を老人ホームなどで提供するのはアリなんだろうなあ、という発想。

もっとも、操作だけが難しいゲームは余計にストレスがたまるだろうから、熱中度が高くてストーリー性のあるもの、思考型の方がいいのかもしれない。また、この類の発想は以前ナムコが展開していた気がする(本家で記事にもしたな、これ)。


指を動かすことは脳の活性化につながるってのは良く聞く話(そろばん普及の時によく言われるよね)。それに加えて操作系自身も記憶をたどるのには欠かせないので、アプリでタッチパネル上での操作ってのは、回想法という観点ではプラスにはならない。やはりゲームパッドでないとダメなんだろうな。

現物そのものを保全しておくのは難しいだろうけど、レプリカという形で作るのはアリかもしれない。学術的に実証されるなり論文が出れば、この周りの話も本腰を入れるところも出てくるのだろうけど......。日常生活にここまでゲームが浸透している以上、今後絶対に需要は出てくると思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月16日 07:38に書いた記事です。

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