「あいつはけなした! ぼくはおこった! それでこの一件はおしまい!!」がケースバイケースであることの一例

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【吉本興業所属の芸人さんが、集団で第三者のアカウントを凍結に追い込む】


先日【予防線その2と「あいつはけなした! ぼくはおこった! それでこの一件はおしまい!!」】の補完的な話。一連の「美味しんぼ」の件で読者なりが反応を示せばそれでオシマイでいいじゃないかという主張の際に、藤子不二雄先生の「エスパー魔美『くたばれ評論家』」の1ページを持ち出して「この通りだろ」「的確に表現している」うんぬんと絡め、正論付けているかのような話が結構ある。だからスピリッツには何の問題もない、読者にも反論する権利があって、それを行使してやりあえばいい、掲載自身が問題視されるようなものではない、と。

で、それに対して先の記事では「ケースバイケース」「主張できる立場が違う」「そもそも論として表現内容への責任論が語られていない」という指摘をした。その一例がコレ。

リンク先のまとめられているトゥゲッターの内容を読めば、きっかけはまさに喧嘩両成敗的なもの、どっちもどっちだなというところなんだけど、芸人さんの方のやり方が問題。これも「くたばれ評論家」の視点で見れば、「やられてやり返しただけだから、何の問題もない」ということになる。でも本当に問題なしなのかな、これ?

行為の責任の視点では、芸人さんのやり方は非常に大きな責任問題となる。例えるなら「ばーか」と罵声を浴びせたファンに対して放水車で水を浴びせつつ、周囲の多数のファンに向けて「みんなやっちゃいな!」と煽動したようなもの。でも「くたばれ評論家」論だと、1回やって、1回やり返しただけだから、全然問題なしになる。それっておかしいよね、やっぱり。それに、「美味しんぼ」の場合は福島県や岩手県、大阪府などにはスピリッツ編集部・美味しんぼに対し、何らかの悪行を成したわけじゃないからねえ......。

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このページは、不破雷蔵が2014年5月20日 06:54に書いた記事です。

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