「なぜ近年、生活習慣病や癌が増えてるのか」

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定期的に話題に上るこの話。単純に生活習慣病やがんの数字のみを見て、増えているから現代社会は病んでいる、食べ物に異常な成分が入っているんだ、さらには昔の方がよかった的な論調が持ち上がってくる。他人がどう思おうが心情、というか信条の自由ではあるのだけど、非論理的な話を持ちだしてくる必要はないし、それをやると自分の首を絞めるだけだよ、的な。

死亡率関連の記事でも繰り返し言及はしているけど、「人は最終的に必ず死ぬ」「他の病気での死亡率が減っている」という条件下では、がんや生活習慣病で亡くなる人が増えるのは当然の話。寿命が延びればそれだけがんなどで死ぬ可能性も増えるわけだし。まぁ、実のところ生活が豊かになって食生活の変化が生じることで、がんや生活習慣病へのリスクが底上げされている可能性は否定しないけど。食べ過ぎ、栄養の過剰摂取とかね。

さらにいえば高齢になるに連れて、がんや生活習慣病の発症リスクは高くなる。年を取った人そのものが増えているのだから、それらの病気へのリスクが高まり、人数も増えていくのは当然の話。

この類の話は直接関係する数字だけでなく、それにまつわる色々な環境や類似のパラメータを併せて考えることで、初めて実情が理解できることが多い。でもそれって時間をかける必要があるし、それなりの考えが求められる。それよりは単純にストレートで理解できる(正しいとは限らない)話を信じてしまいがちなんだよね。そこを詐欺師、ペテン師は狙っているので要注意ではある。

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このページは、不破雷蔵が2020年11月12日 07:19に書いた記事です。

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