「吉野家HD 最大150店舗閉店」という話

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吉野家によると、国内事業は今後緩やかな回復を見込まれるが、「今期中に前年の水準にまで回復することは難しく、連結売上高は前期比で第2四半期が87%、下半期も90%の水準で推移すると仮定し、試算した」という。また、売上高の回復状況によっては最大150店舗の閉店も織り込んだ。

牛丼御三家はどこも新型コロナウイルスの影響を受けて営業成績がえらいことになってるけど、むしろ松屋の方がダメージは大きいのに、吉野家から先行してこういう話が出るとはね、という驚き。

もっともこの150店舗という数字も、実のところは決算短信の補足資料に書かれているもので、その文面は「国内外最大150店の閉店を織り込む」とあるのみ。海外の店舗も含めての話で、しかも吉野家だけとは限らない。はなまるとか京樽も合わせてとも読み取れる。

牛丼大手三社(吉野家、松屋、すき家)はいずれも今回の新型コロナウイルス流行で大きなダメージを受けています。2月以降の売上は次の通り(前年同月比、吉野家/松屋/すき家、%)。


2月 -2.1/+15.5/+10.0
3月 -1.8/-5.2/-7.8
4月 -4.0/-22.2/-11.9
5月 -7.3/-22.2/-9.2
6月 -12.3/-20.2/-8.7

3社とも現時点では4~5月を底に回復の動きを見せていますが、それでもまだ1~2割ほどの売上減が生じています。いうまでも無く客数の減少が原因です。

2009年の春に発生した新型インフルエンザでは、WHOの世界的大流行の終結宣言が出されたのは2010年の8月ですが、少なくとも吉野家では終結が出される時期ぐらいまでは客数が軒並み前年同月比で1~2割減を示していました。恐らく今回の措置も、同様の状況を想定した上でのものでしょう。


他方、牛丼御三家の記事では最近は毎回触れているけど、10年ちょい前の新型インフルエンザの時にはWHOの終息宣言が出されるぐらいまで、吉野家の客入りはずっと1~2割減だったんだよね。恐らくはその経験則を鑑みての話じゃないかな、とは思う。

仮に実店舗での需要が戻ったとしても、ソーシャルディスタンスの概念が残っていれば、店舗の収容可能人数は半分ぐらいまでに落ち込んでしまうからねえ。色々と難しい話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月29日 07:35に書いた記事です。

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