1キロ700円のお米を8袋買ったらセレブ扱いされる時代

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同日昼すぎ、周囲の目を気にするように、うつむきがちに自転車を押していたのは、黒マスク姿の宮迫博之(50)だ。自転車のハンドルには、重そうなビニール袋が何個も......。


「お米屋さんで、高級寿司店でも利用される1kg700円ほどの高級米を、8kg以上も買っていました」(居合わせた客)


元々写真週刊誌なんてのは(「なんて」扱いするぐらいの記事という意味)インパクトのありそうな写真と、それから連想される適当な説明文で構成される下衆なものなんだから、ネット上での大喜利大会みたいなもので、それがネット上に記事として配信されれば、その下衆度合いが検証されツッコミを受けるのは当然の話。紙媒体で読み捨て的なものとして読者に配信されるのが前提のスタイルなのだから。

で、今件記事は1袋1キロで700円のお米を8袋買った人物をセレブ扱いし非難したというもので、ちょいと読み返せば何それオカシイという感想を抱くのは普通の話。1袋1キロの小分けで買っているのは、そのタイプの袋しか無かったのかもしれないし、小分けで袋を逐次開けて消費するスタイルなのかもしれない。また1キロ700円という単価は、小袋タイプなら十分ありそうだし、第一そのレベルで「セレブ」扱いされるとか、どんだけーという感じではある。

家計調査の最新版に当たる2019年版では二人以上世帯で1か月に消費する米の量は5.18キロ。8キロは1か月半ほどに相当しますが、買い占めとは言い難い量です。そもそもお米屋さんやスーパーなどでは5キロ、10キロ単位での販売が常です。


また小売物価統計調査の最新版にあたる2020年3月分によれば、うるち米・コシヒカリの1袋5キログラムの平均価格は2443円で1キロ概算では488.6円。700円ほどのお米が高級米という表現はやや過剰ではないかと思われます。小分けで購入したのは、それしか在庫が無かったのか、こまめに使い分けるためではないでしょうか。


「どんだけー」との解説は当方の領域ではないので、あちこちから統計の結果を引っ張り出してきて、社会全般の実情と比較しても、これをセレブ扱いするのは変だし、そもそもこんな話で非難する、その声を扇動するってのはおかしな話で下衆以外の何ものでもないという形で言及した。

まぁ、この記事で判明したのは、写真週刊誌の下衆度合いだよね、と。

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このページは、不破雷蔵が2020年4月 1日 07:09に書いた記事です。

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