現金は一番流動性の高い経済ツール

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新型コロナウイルスに絡んだ急速な経済の縮小状態に対する経済対策として、やれ金券だ商品券だという話も出ているけど、こういう時は現金が一番だという話。色々と説明されているけど、「使いたいけどちょっと可処分所得が足りないな」という状態ではなく「非消費支出の部分ですら手が回らない」状態に陥っている方面への手当てが優先されるのだから、そういう人達にクーポン券とかを渡しても意味が無いわけだ。

非現金の有価証券的なものは、結局のところ余剰的な消費を後押しするものであり、生活必需サービスへの支払には使えない。商品券で家賃は払えないでしょ?要は流動性の問題。何にでも対価として、価値の譲渡のツールとして使える、というかそういう用途のための存在がお金なんだから。

結局これって人の治療と同じ。失血で息絶え絶えの状態にある場合、まずは何より感染症の対応とともに輸血が必要。血を流さないと各臓器に酸素などが行きわたらなくなるので壊死してしまう。その上で、トラブルを起こしている部位の治療に入る。失血状態で輸血もせずに手術をしても意味は無い。ああ、あれか。まずは心臓マッサージだろ、という話の方が分かりやすいか。

現金給付に関して貯蓄されてしまう、使われないとの批判もあるけど、かつての給付金の後の調査結果で相当に使われている・効果があるとの結果も出ているし、第一貯蓄したとして何が悪いというのもある。貯蓄できるほどの余裕がある人なら、その貯蓄が成されたことでその分余裕ができ、普段使いが大きくなることが期待できるわけだし。まったく変わらないとするのなら、それこそ何をやっても変わらないのだろうし、ね。

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このページは、不破雷蔵が2020年3月24日 07:16に書いた記事です。

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