ふるさと納税と「流出」と

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ふるさと納税ってのは特定の自治体に寄付をすることで、その寄付額の大部分を控除対象として、所得税の還付や地方税の控除が受けられる仕組み。実質的に寄付した自治体への納税という見た目となるため、ふるさと納税と呼ばれている。

ふるさと納税が行われれば当然本来地方税を徴収できるはずだった、該当者の居住地の自治体の税収は減ってしまう。結果として、ふるさと納税が積極的に行われる地域では「ふるさと納税で自分達の税収が減った」という認識を覚えるわけだ。

ただ、数字的にそういう実情が生じたとして、それを「ふるさと納税が悪い」的な感覚で喧伝するのは、正直なところ恥ずかしいという感は否めない。指摘されている通り、八つ当たりでしかない。なぜ積極的にふるさと納税が行われてしまうのか、それを単に制度のせいにしているのは正しい方向性なのか、そこまで考えた上での話なのだろうか。

そういや東京都も同じようなことをアピールしていたような気もする。訴えたい気持ちを持つのは自由であり当然であり仕方が無いけど、その思いをそのまま吐露したのでは、かえって恥ずかしいことになるし逆効果にもなりかねないよ、ということは知っておいても良いと思うのだな。

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このページは、不破雷蔵が2020年2月13日 07:47に書いた記事です。

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