新型肺炎で観光に影響との話

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中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、中国政府の指示で中国からの団体ツアー旅行が27日から一時禁止とされ、日本国内の観光関連業界に不安の声が広がっている。インバウンド(訪日外国人客)による消費はホテルや百貨店の収益の柱になっており、なかでも中国は最大の顧客だ。稼ぎ時の春節(旧正月)時期のツアー中止は各社の売り上げにも打撃になりかねない。

例の新型コロナウイルスによる新型肺炎の拡大を受け、中国からの訪日客をはじめ、海外からの観光客が減るので大変だね、という話。タイミング的に中国の旧正月と重なったものだから、関連団体にとっては頭を抱える話に違いない。例えるならば1月中旬ぐらいにチョコレートのリスクが報じられて食べないようにというニュースが流れたぐらい(無論実際にはそんなことはない)。

もっとも今件って自然由来のものではあるし、韓国が勝手にキレて来日機会を減らしているのと同様、カントリーリスクが体現化したまでの話であって「新型肺炎のリスクがあっても規制するな」「日本の対応が悪い」というような非難は正当性を持たない...のだけど、体制叩きのためにこういう話すら使ってくる筋が少なからず見受けられて頭が痛い。

JNTOによれば推計値も含めた2019年の主な国別訪日外客数は次の通り(万人)。


中国 959.43
韓国 558.46
台湾 489.06
香港 229.07
米国 172.39
タイ 131.90

総数 3188.21

中国に関しては過去最高を記録し「今後も訪日市場が拡大している中国の地方都市の需要を取り込んでいく」とJNTOの報告書で言及されていたほど。また観光庁の2019年分の調査結果では一般訪日外国人の旅行支出は(万円/人)

中国 21.3
韓国 7.5
台湾 11.8
香港 15.6
米国 19.1
タイ 13.1

総数 15.8

と上得意客であったことがうかがえます。今回の新型肺炎の影響が少なからず観光関連に影響が生じることは否めませんが、リスク要因としては仕方が無い話でもあります。


一応解説コメントとしてこんな話もしたけど、天災みたいなものだから、誰を責めるとかいう話じゃない。世の中にはよくある、仕方が無い事。むしろ適切かつ迅速な対応で、確実かつ早い解決を願いたいところ。......ではあるけど、ここまで広がってしまうと、終息宣言にはしばらくかかるだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月27日 06:52に書いた記事です。

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