お薬手帳は「利権ガー」と騒ぐ筋

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プロフを見ると特許のマスターだとかコンサル王的なご主張をしておられるようで、だからこそ既存の仕組みに病的なまでの嫌悪感を抱いていると思うのだけど。というかそうしないと自分の価値観を否定されてしまいかねないからね。

結局のところ道具ってのはどのようなものでも、基本は使い手がどれだけ利便性を覚えるか、安全に利用できるか、リスクを軽減できるかがポイントになる。新しいものでもそれが使いにくい、コストが割高、トラブルが起きやすい、稼働率が低いとかいうものでは何の意味もない。そもそも論として何のためにそれを使うのかを考えて、その上で最適解を求めるべきなんだよね。

利便性の上で現状では最適解な存在といえるお薬手帖に対し、このような御発言をするのは、イキリガリヤ戦記な感が否めない。無理やりすべての電力を太陽光と風力でまかなうべきだという位に不毛な内容。


お薬手帖に関しては1、2年前に元ドコモの人が似たようなドヤり話をしていた記憶がある。使いこなしている人には便利かもしれないけど、既存のお薬手帖をスマホのに差し替えるメリットがどれほどあるのか。リスクは増えているし、何よりも規格統一がどこまで進んでいるのか。そして「薬剤師の怠慢と利権」っていうけど、それを具体的に裏付けをもって立証していない時点で、単なる難癖でしかない気がするのだけどね。

そもそも医療系のアイテムは極力確実に作動することが求められる。ましてや利用者が医療従事者でなく効果を受ける側、患者であるのなら、利用ハードルは極力低く、確実でなければならない。スマホによるお薬手帖はその観点で、現状の紙製のお薬手帖と肩を並べられているだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月20日 07:43に書いた記事です。

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