「海外ガー」はしやすくなったけど、同時にそのウソがばれやすくもなった

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日本国内でもありがちだけど、傾向として多々あるのが海外在住の日本人や日本在住の海外の人による「海外は●×だから日本も同じようにすべし」「日本は●×で遅れている、海外だとこれこれが当たり前だ」として、海外のことを比較対象として日本を蔑む動き。

それが事実で、なおかつ日本側の指摘された内容が恥ずべきものであるならば謙虚に受け入れるべきで、それによって状況が改善されるのなら皆がハッピーになれる。

けれどこの類の話は往々にして、日本を蔑み海外を持ち上げるネタがウソだったりごく一部の領域内での話でしかなかったり特定面のみを切り貼りした誤情報だったりするというオチがある。語った本人が気が付いていないってことは滅多に無く、大抵は意図的に。

このような場合、一次ソースや語った内容の発信源を調べればいいのだけど、調べるのが面倒くさいのでつい鵜呑みにしてしまう。日本を蔑む側に加担することで、自分も過ちに気が付いた賢いサイドとして参加して劣等感から免れるどころか優越感に浸れるから。箱舟に乗ったような感じ。ああ、例の「バスに乗り遅れるな」も同じか。

この類の日本蔑みって、ネットを使ってコミュニケーションができるようになると、非常に楽になる。案の定、出羽守(でわのかみ。「●×では」というフレーズで海外を持ち上げ、日本叩きをする人)などという言葉が浸透するほど。ただ同時に、検証もネットで容易にできるようになったから、蔑んでいる指摘内容がウソだってのも判明しやすくなったんだよね。何だかイタチごっこみたいで間抜けではあるけど。

もっとも検証をしたところでリソースを浪費するだけってのが多いから、ウソであることが確かめられない事例も多々ある。結局はウソをついて叩いた方が得だってことになりかねないんだよなあ。何しろ掛け金がゼロに近い状態でいくらでもチップをはれるし、よほどのことが無い限り損はしないのだから。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月 1日 07:52に書いた記事です。

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