京都市のステマの話

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京都市が、市の施策を吉本興業に所属する地元出身の漫才コンビにツイッターでPRしてもらうため、ツイート(つぶやき)1回につき、50万円を支払う契約を2018年度に同社と結んでいたことが京都新聞社の取材で27日までに分かった。ツイートに市の広告であることを示す記述はなく、コンビが自発的につぶやいているようにもみえる。口コミを装った広告「ステルスマーケティング(ステマ)」が社会問題化する中、識者は自治体広報として「不適切」と指摘する。

京都市がお金を払って宣伝ツイートをしてと吉本に契約し、芸人に広告的な表記無しにツイートさせていた、いわゆるステマツイート問題。広告関連のガイドラインの問題とか、吉本自身のコンプラ問題とか色々とツッコミどころがあるお話。50万円ってのが妥当かどうかというところで、あらぬ方面からツッコミが入って逆にこの界隈のダークサイドな面が露呈されてしまっているというのはさておくとして。

「ステマという指摘も」じゃなくて「ステマそのもの」でしかないだよね、これ。いくら京都市側が「ステマじゃない」とか強弁したところで。

ステルスマーケティングとは第三者のふりをした関係者、あるいは関係者の意向に従った者が、第三者としての肯定的な意見や感想、評価を書き連ねる事で、世間全般がその商品やサービスを幅広く支持しているように演出する広告手法で、やらせやサクラのようなものです。アドビが2015年12月に発表した消費者のコンテンツに関する意識調査によれば、ステマに関しては英国で52%、仏国で56%、独国で46%、米国で60%の人が疑いを抱くのに対し、日本では26%しか疑う人はいません。日本は諸外国と比べ、ステマには甘い感はあります。


該当アカウントのフォロワーはそれぞれ16.4万、29.3万と相当な数で、それなりの効果はあったのでしょう。ただしステマが暴露されると、過去の類似ツイートもステマではと疑われることになります。なお消費者庁は2012年5月の時点でステマが景品表示法に違反する可能性もあるとの判断を示しています。


日本は元々ステマには甘い雰囲気があるけど、だからといってやってよいことではない。消費者庁も随分と昔から景品表示法に違反する可能性もあるとの意思表示をしているし、今回のように実情が暴露された時点で「他のツイートもステマかも」と疑われてしまう。それもずっと前のものからも含め、今後もずっと。

京都市も吉本も、ステマに関する認識が甘いのだろうなあ、というのが正直なところではある。悪い組織に弱みを握られたような状態になるのにね、ステマをすると。

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このページは、不破雷蔵が2019年10月29日 07:24に書いた記事です。

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