高齢者の夢をかなえるVRという考え方

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【AFP=時事】米フロリダ州マイアミに住むニディア・シルバ(Nidia Silva)さん(78)は、バーチャルリアリティー(VR)でイルカと一緒に泳ぐという夢をかなえることができた。このVRゴーグルは、高齢者のうつ病や孤独を癒やす取り組みを行っているマイアミのNGO「イコーリティーラボ(Equality Lab)」が配布したものだ。

高齢者になると旅行好きになるってのは、色々な経験をしておきたいという願望が強くなるからってのがある。無論自分の時間が取れるからというのも一因ではあるのだけど。他にも色々とやってみたいことはできても、体力が追い付かずに手が出せないというのも沢山ある。

ただ、人間のやってみたいって願望は体感したい、そういう状況の経験を脳に刻ませたいということなのだから、割り切って疑似体験でその欲求を満たせるのでは、というのが、今回のお話。暗示とか訓練とかとベクトル的に同じではある。また、以前銃の模型を持たせたら従軍当時の事を思い出して認知症が改善された的な話【三八式歩兵銃で認知症のリハビリをするという話】をしたけど、それにも考え方は近い気がする。どこまで記憶を騙せるかという話だからね。言い方は悪いかもしれないけど。

個人的にはこの発想は大好きで、どんどん活用していくべきでは無いかと思ったりする。高齢者だけでなく、入院患者全般にレクリエーションとかリハビリの仕組みとして導入してもいいんじゃないかな、と。イメトレ的なところもあるのだろうし。

ただ問題はこのような話が出てくると、かつての「ゲーム脳」で色々と社会を叩いて小銭を得ていた人たちが似たような騒ぎを起こすのではないかな、という懸念がある。悲しいけれど、それは十二分にありうる話だからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2019年9月29日 07:02に書いた記事です。

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