記憶は曖昧に。年を取ればなおさら

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終戦記念日が近づくに連れて、太平洋戦争当時の体験者の声にスポットライトが当てられる。けれど以前も触れている通り、人の記憶というのは実に曖昧で、さらに年を取るに連れて経験の積み重ねの中で過去の記憶にぶれが生じたり書き換えが行われてしまうこともあるし、老化で記憶そのものが喪失してしまったり都合のよい形で変化をしてしまうことがある。

だから、例え実経験者であったとしても、その語りをすべて信頼する、正しいものとして見なすのには問題がある。年を取っている人ならなおさら。そして個々の人達の考え方や偏見なども影響していることを忘れてはならない。そもそも実経験者がウソをついていないという保証がどこにあるのか。本人が意図したものか、そうでないのかは別として。


だから、取材をするのはかまわないのだけど、その言及が正しいのかどうかは十分に検証をする必要がある。現場の語りだから、経験者の発言だから、さらには自分にとって都合のよい内容だったらかと、鵜呑みにしてはいけない。

これもアレかなあ、いわゆる現場至上主義が多分に影響しているのかな。現場にいた、経験をした人の話に間違いがあるはずなどない、というものの、さ。

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このページは、不破雷蔵が2019年8月16日 07:31に書いた記事です。

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