ツイッターと匿名掲示板は別物

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具体的に何が「これ」なのかはさておくとして。Facebookやツイッターのようなソーシャルメディア(SNS)...というか、利用ハードルが低く他人の利用実情を容易に知ることが出来るツイッターが主に、だけど、SNSを匿名掲示板と同じように利用している人が少なからずいるってのは事実。ああ、むしろそれよりも、非公開チャットとか学校や塾といった場所限定のクローズドな掲示板と同じ感覚という表現の方が正しいのだろうか。

自分の知らない第三者が利用しているとは思っていないような節で、もりもりと個人情報を流したり、あれこれ構わずに狼藉を働いたりする。完全防音の個室でのやり取りをしている感覚で、マクドナルドやルノアールで大声を出してプライバシーもりもりな話をしているようなもの。

そしてそれと同じ感覚で、自分の目に留まった第三者へも、十年来の友達であるかのような不作法さでアプローチをしてくる。駅前通りを雑誌を読みながら歩いていたら、突然呼び止められてその漫画の内容について文句を言われるのと同じ状態。あるいは電車内で自分がつけているキーホルダーのキャラが気に食わないからと、突然殴られるような。

匿名掲示板ならば発信源をある程度ぼやかすことはできるけど、ツイッターなどのSNSでは特定個人、少なくとも該当アカウントの絞り込みが出来てしまう。それがさらに厳格化しているFacebookでは、ツイッターほどの炎上事案が生じていないのも、その辺りが要因かな。ツイッターでもアカウントとツイートの紐づけは明確化しているのに、利用ハードルが低いから、匿名掲示板と同じような錯覚を生じてしまう。

意思疎通ツールの利用ハードルが低くなったこと自体は悪い話じゃないけど、利用しやすくなったってことは、他人もまた同様だってことを忘れちゃいけない。秘密クラブ的な場所に自分だけが入りやすくなったのではなく、誰もが入れるようになったまでのお話。

もっともこの概念ってのは、ある程度経験を得るか、知識として習得しないと分からない。利用する方法を先に学んでしまって、その利用ツールの概念とかを学んでいないと、今回指摘したようなやらかしが起きてしまう。

問題視されるツイートを指摘され、色々と非難を受けた後によく聞く言いわけ「だって思っただけだもん」がよい例。思うこととツイートすることは別なんだよね。要は、自分の発信した情報が他人に伝わり、広まっていく可能性ってのを認識していないということなんだな、と。

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このページは、不破雷蔵が2019年4月20日 07:58に書いた記事です。

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