「分かりやすく」は大切な要素の一つではあるけど、すべての人への理解を求めるのはムリがある

| コメント(0)


専門用語や難しいように思える業界用語を使うと、それを使うと読めない人、分からない人が出てくるから使うな、というご意見をいただくことがある。そもそも専門用語とか業界用語の線引きをどこに定めているのかの定義も無く、それを禁じるってのは無茶な話で、それこそハンドルとかタイヤだって言葉として使えなくなるよな、という事になりかねない。あるいはグーグルで検索して該当ページ数が10万ページ以内のものを専門用語と設定する? バカバカしい。

言葉ってのは概念を具象化するためのものだから、その使用を禁じると、概念そのものが説明できなくなる。あるいはその構成要素をほぐした上で一つ一つ説明をしなければならなくなるので、それこそ百科事典級のものを作る労力が求められる。モノの例えでぼやかしての説明も可能だけど、それはあまりにも抽象化しすぎて、事実上間違いを伝えることになりかねない。まさに「分かり易いが正しいとは限らない」そのもの(もっともそのフレーズの多分は、意図的に間違っているものを分かり易く説明して、ミスリードさせるためのものって意味なんだけど)。


一般人向けにとか、普通のとか、一般的にはとかいう注意もよく指摘される。でもその一般とか普通って、どのような基準なんだろう。小学生向けの教科書で般若心境の原文を解説抜きで掲載するとかいうのはダメだろうってのは分かるのだけど。「26世紀青年」の世界のようなものを求めているのだろうか。

専門用語や業界用語は、その言葉自身が大きな意味、表現方法。それを用いるなというのは、場合によっては表現そのものを封殺していることにもなる。例えばその言葉が意味するものをページの外部や巻末などに説明するとかいうのならともかく、使わないようにってのは果たして表現方法として正しいのかな、という感は否めない。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2019年4月20日 07:31に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「平成の終わりに向けて最高のスタンプ登場」です。

次の記事は「ツイッターと匿名掲示板は別物」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2019年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31