初速ですべてが決まるとかアプリでの閲読の偏りとか

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雑誌でも立ち読みなどでは好きな部分だけを読むという形で特定の作品のみが注力されるという長所にして短所があったのだけど(この場合は時間というリソースの配分の問題)、それがより顕著化したのが漫画をポイント制で読ませる仕組みの場合。

時間だけでなく具体的にポイントというリソースの観点で読めるものが制限されたら、そりゃあ当然自分が知ってて読みたいと思うもの、目に留まったインパクトのあるものに手持ちのポイントを割り振ることになるので、新作はこれまで以上に注目が集まらなくなるし、報道ならばイエロージャーナリズム的な傾向が強くなる。ある意味安定した運営はできるのだけど、雑誌としては尻つぼみとなるし、業界全体にとってもマイナスになる。

まぁ、ぶっちゃけた話、この類の話はすぐに改善が可能で、例えば新人なり新作の場合はポイントレスで読めるようにすればよいまでの話なんだけどね。今でも連載では最初の数話と最新数話しか読めないってのが定例パターンだけど、新人とか新しい作品はもりっと全部開放してしまえばよい。それがプラスとなるってのは、例えば単行本が発売とかアニメ化が決まった時に、開放する話の数を増やしたり全話を限定閲覧可能にした時のデータで、各雑誌とも得ているはずなのだけど。


昨今の漫画業界を象徴するもう一つの話、単行本の初速一週間ですべてが決まるというねある意味理不尽な実情への苦言というか打開策的なもの。掲載誌でアウトが出されても、引き継いで掲載ができるような仕組みが欲しいという話。これ、現状でも作者自身がウェブとか同人誌で続きを書くって事例はあるし、他社に持ち込んで再出発というケースも希にあるけど、こういう話としての仕組み化は面白い。クラウドファンディングの仕組みと組み合わせると色々と出来そうな気もする。

他方、届くべき層に届いてなくてしぼんでしまったとか、広報宣伝が下手くそで上手く浸透しなかった、さらには雑誌側の事情(休刊とか玉突きとか方針変更とかいざこざとか)という例を除けば、打ち切りで終わった作品がその後別の方式で続きが書かれ、それが商用的に成り立つ可能性は難しい気がする。作者や一部のファンの希望でリソースを投入して続きが出たけど、商業ベースでは大赤字でしたということになれば、ビジネスとしては成り立たないから、そういう事業そのものは成立しないことになる。事業が成り立つのには運用する側が儲けなきゃならないからね。あるいはそういうことをすること自体が目的で、儲けは関係ないとする、公的な事業とか。

まぁ、金銭的な問題さえなければ、権利を引き取って個人で描き続けてツイッターなりpixivに掲載したり、同人誌とかキンドル出版で出せばいいまでの話ではあるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年12月 4日 07:46に書いた記事です。

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