「飛び込みの素人の質問に答えないのは不誠実」という話

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フェルマーの最終定理ってもう証明されたという話が無かったっけ、というのはさておき。記事タイトルにて補完したけど、こういうのは多分に保険や証券、不動産の飛び込み営業に等しい感はある。あなたの願望は理解できるけど、それに応じる義務はこちらにはほんのかけらも無い。反応することですら、リソースの浪費になってしまう。報道界隈の資料請求などと要は同じ。

百歩譲って色々と手を下してみたけどどうにもならないのでとか、相応のメリットがあるよという提示がなされているのならともかく、聞く対象をスマートスピーカーとかSiriとかグーグルのような扱いをしている感があると、なぜそれに反応する必要があるのかということになる。

で、こういう話でぶっちゃけると面倒くさいってことで無視をしていると、不誠実とかいうのが出てくる。まぁ、オンライン上でのやりとりなら、それを意図的に公開することで、不特定多数に間接的に公知する効果が生じるので、それを前提に、狙って返事をするという考え方もあるし、それを意図的にしている人もいるのだけどね。


経験則としては指摘されている通り、仮に聞かれた側が誠意をもってリソースを投入して色々と調べて回答しても、さらに同じようなことを繰り返すのがオチ。まさに人をスマートスピーカー扱いしている。知人とのやりとりでそういうことはしないよね? それとも友達と家族の間の会話もそんな感じなの?

正直なところ、この類の話は実体面のやり取りの中でも一定確率で存在する。けれどインターネットのような、特にソーシャルメディアでは、意思疎通のハードルが低くなっているので、遭遇確率がグンと跳ね上がるのだな。掲示板全盛期にも「教えて君」というフレーズがあったけど、情報の検索や拡散が容易なソーシャルメディアの上ではなおさら、というところではある。

サポートセンターのようにお仕事として求められていたり、やり取りの中で自らのメリットを見出せるようなら話は別だけど、基本は「自分はスマートスピーカーじゃない」でいいんじゃないかな。そう答える必要すらないかもしれない。あるいはアレクサのように「上手く答えられません、ごめんなさい」もいいかも。

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このページは、不破雷蔵が2018年9月15日 07:08に書いた記事です。

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