プッシュ型支援とフリーライダーと

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今回の西日本での豪雨で注目を集めるようになったプッシュ型支援。被害地域の実情、需給の問題の掌握が短時間では難しいため、過去の経験則を用いて予想される物資をとりあえず行政側から率先して行うというもの。第二次大戦中で似たようなことを米軍が前線にやっていた記憶もあるけど、それはさておくとして。

ケースバイケースではあるけど、総じてこれは悪い話じゃない。余ってしまう可能性、ミスマッチが生じるリスクはあるけど、完全に需給情報が確定してからでは間に合わないし、そうなるよりははるかにマシ。ゼロか1かってわけじゃないけどね。ベイズ理論の活用という見方もできるのかなあ、と。

で、このプッシュ型支援に関して、ミスマッチだのなんだのとバッシングをしている筋がある。どことは言わないけど朝なんとか新聞とか。完全な需給に合わせた支援など不可能だし、より効果が望める方法を行うのは当然の話。「文句を言うのが、難癖をつけるのがジャーナリズムの使命だ」というのなら、そんなの要らんよ。


今回の西日本の豪雨災害に関しては、こんな話もある。コンビニやスーパーへの商品提供に尽力を尽くした方面について、無償提供すべきだという話が、相応の肩書を持った方からも見受けられる(ツイッターだろうと何だろうと、公式な見解に他ならず)。

この辺りは天災などの問題が生じるたびに語られているし、医療関係などの治療・薬代の話でも経験則などで知られている話ではあるのだけど。無料にすると無制限に持っていかれて秩序が無くなるし、適切な社会インフラの復旧とか、正常な商品供給の観点では大きなマイナスとなりかねない。

また指摘の通り、無償提供が必要なところには相応の場所で行われているし、第一被災地の店もまた被災者に他ならない。結局は体制側、社会側、政府を叩きたいために、何だか正論っぽい、弱者の味方っぽい話をそれとなく主張しているだけにしか見られない。

こういうイレギュラーな事態の時には、個々の本質の一面がよく表れる。よく覚え、記録しておくことに越したことは無いな、と。

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このページは、不破雷蔵が2018年7月14日 07:55に書いた記事です。

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