ちょい飲みが増えている、働き方改革のせいだという話だけど

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 首都圏の駅前や繁華街で立ち飲みの居酒屋が増えている。出店や運営のコストを下げて低価格の酒や料理を提供。幅広いメニューをそろえる大手チェーンの居酒屋が苦戦するなか、節約志向や残業削減で早帰りする会社員らの「ちょい飲み」客を取り込む狙いだ。


ホットペッパーグルメ外食総研の稲垣昌宏・上席研究員は、会社員の飲み方の変化を指摘する。「働き方改革などで、同僚と飲む機会が減っている。団体客相手の『大箱』の居酒屋は苦しい。立ち飲みは客にとってコストパフォーマンスがいい。好調な中食(なかしょく)とも価格で戦える」と分析する


狭い仕切り部屋に半ダースから1ダースぐらいのメンバーが押し込められ、その中で大騒ぎをしながら小物の料理を次々に選んで食べつつ酒を飲み、たばこを吸いまくる。そんなイメージの居酒屋というか飲み屋が廃れつつある......というか、そういうスタイルでは無く、個人で、あるいは多くても二人か三人でちょいと立ち寄る感じで、わざわざ席を取らずに立ち飲みで料理を楽しんだり酒を飲み、話を交わし、食べ終わったらサクッとその場を離れるという「ちょい飲み」「立ち飲み」が良い具合とのこと。

で、専門家の話として「働き方改革などで同僚と飲む機会が減って、団体客相手の商売は難しい」云々というもの。何だかあっているような間違っているような。まぁ、朝日新聞だし、どこかでこじつけて今の社会体制を批判しないといけないという社是でもあるのだろう。

日本フードサービス協会の月次業界業績報告でも、震災前後から、居酒屋業態は売上・客数ともに減少傾向が止まらず、店舗数も減少を続けています。本文では「働き方改革などで」と、ここ2、3年の話のように挙げていますが、動きはそれ以前からのものです。


日高屋をはじめとした中華食堂系の店でのちょい飲み、そして吉野家の夕食・晩酌需要に応えた吉呑みが好評を博しているのも、「飲み」の需要が大きく変化したのが要因です。いわば既存の居酒屋は需要の変化に追いついていけない状態となっているのでしょう。

なお記事では指摘されていませんが、このような新形態の「ちょい飲み」志向の立ち飲み店は若年層の利用が多い感はあります。壮年層以降がイメージする「飲みは多数の同僚を引き連れて居酒屋へ」というスタイルを堅苦しいと思う若年層の、自分なりの選択なのかもしれません。


解説コメントでも説明しているけど、従来の居酒屋のスタイルが敬遠されるようになってきたのは、震災前後からの話。働き方改革云々という話じゃない。日高屋のちょい飲みは随分と話題に上ったし、それとタイミングを同じくして登場した立ち飲みも結構話題に上ってニュースになっているはずなんだけど、どこをどうしたら専門家の話として「働き方改革などで、同僚と飲む機会が減っている」という言葉が出てくるのだろう。

まぁ、ともあれ、外での飲みという社会様式のスタイルが変わってきたのは確か。個人的には個人主義の広まりが一因かなあ、という気はする。結果として団体様による居酒屋での飲みが受け入れられ難くなったのは当然の話。また、同業他社で似たような需要をキャッチしちゃってるってのもあるのだろうな。ファミレスとかさ。

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このページは、不破雷蔵が2018年7月 6日 06:25に書いた記事です。

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