例の不法サイトが無くなった後で本の売れ行きはどうなったのか

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例の不法サイト(違法とは言わない。色々と解釈上の問題があるので)の漫画村などが色々いなごたごたを経て、さまざまな問題を残しながらも無くなったことで、果たして従来の本や電子本の売れ行きは堅調化したのか、すいとられていた顧客はちゃんと正規のルートで購入するようになったのか。これについては色々な説がある。

個人的には大規模調査をしないと分からないし、恐らくはそのような一般調査には引っかからない層が多分に利用していたのだろうから、間接的に影響が生じる辺りから相関関係的な動向を見極めるしかないし、その影響が出てくるのはもう少し先だろうなと思っている。第一、あのようなサイトを使っている層は、得てして元々対象コンテンツに相応の対価を認めていない。無ければ大部分は他の無料コンテンツにシフトするだけ。まぁ、一部はお金を払うべきなんだなと認識して、正規の顧客になるだろうけど(それでいいと当方は思っている)。

で、今回の引用元では例の不法サイトに関する影響はほとんど観測できず、結論として「有料のアマゾン読み放題にはやって来なかった」と結論付けている。まぁ、一例のみで断言するのは問題があるし、他の事例を統計的に取得することは出来ないけどねえ。こういう話もあるということで見ておくとよいかも。同時に複数のルートで「閉鎖後は目に見えて売れているそうですよ」とあるけど、売れているところしか声に出さないし、前年同月比とかの値を中長期的に見極める必要があるのは言うまでも無く。

無論、ああいうサイトの存在を肯定しているわけでは無いけど、都合の良い話には裏付けも無くすっ、と信じ込んでしまうのはどうなんだろうと思った次第。

一方で「KindleUnlimited」の話を見て、こういうのはいいよねぇ、あるいはウェブサイトの記事をそのまま電子書籍化して、「KindleUnlimited」のような場所で読ませるのはどうなんだろうかということも考えてしまったりする当方がいる。近いのがヤフーニュース個人、なのかなとかも。この辺は機会があれば関係方面とブレストをしたい感はある。

他方、今回の記事で思った事として。例の印刷証明付き部数の記事でも言及してるけど、電子化が進むと数量的な把握はしやすくなるはずなのに、かえって世間一般に共有される情報は減って、実情が把握しにくくなるのだなぁ、ということ。個々の販売スタンドとか出版社単位ではかなり高い頻度で逐次データが取得できるはずなのに、新しい仕組みの上でのもので、しかも精密度が高い事もあり、どこも公開はしないし、関連業界でデータを集約して披露するってこともしない。

これって新聞における紙版の出版数と、電子新聞板の登録者数の関係と同じ。他人のデータは知りたいけど、自分のところは教えたくないという利己主義が前面に出てしまって、結局業界全体の前進を妨げる結果になっている。どこか力のあるところが旗振りしてくれないかな、と。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年6月13日 07:40に書いた記事です。

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