学校の授業と熱中症と

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25日午後0時10分ごろ、京都市南区の市立九条中学校から「体育の授業中に生徒が気分不良を訴えている」と119番通報があった。市消防局によると、中学3年生の男女17人が熱中症とみられる症状を訴え、病院に運ばれた。気分不良や過呼吸などとみられている。

消防庁の熱中症搬送者のカウントは5月から。実のところ条件さえそろえば冬でも熱中症は発生し得るのだけど、大体ゴールデンウィークからは多発するようになる。その原因の一つが学校などの集団競技。大体は外で暑い中での競技なり集団行動で、途中で水分を取る機会は無く、体力もまだ十分ではないこどもが対象。さらに途中で体にちょっと異変を感じたり気分が悪くなったとしても、集団意識ですぐに休むってことは出来ず、我慢して状況が悪化してしまう。外でなくても、熱のこもった体育館などでも発生する場合もある。

皆が一丸となって同じ行動をする。学校教育においては必要不可欠な行動様式であり教育には違いないのだけど、そこで全体の行動を優先するあまり、個人の不調を押しとどめてしまって結果として無理をしてしまうのでは、何のための教育か、ということにもなる。

無論、教師から見ればその境界線...全体の行動・教育を優先すべきか、子供の不調に気がついて対応するのを優先するかの判断は難しい。ただ、子供はその判断がもっと難しい。ちょっとの不調では我慢してしまう。単純に辛抱するのか、怒られるかもしれないからと我慢せざるを得ないのかは別として。

この辺りはもっと柔軟な対応ってのは無いのかなあと思ったりする。また、熱中症がここまで騒がれる以前は、どのような対応を学校側ではしていたのか、気になるところでもある。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月27日 07:04に書いた記事です。

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