電子化でコンテンツの寿命は根本的な変化をとげる

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今件は音楽関連のデータの分析で当方も何度か指摘しているもので、コンテンツそのものの評価と商業的な売り切りとの見方の違いから生じる錯誤だったりする。本や雑誌は購入して読まれた後に捨てられてしまったり、残しておいても何度と無く繰り返し読むって機会があまり無いけど(検索してすぐに手元に戻したり、そもそも存在を忘れてしまいがち)、電子化されたものはすぐに検索して手元に戻し、何度でも楽しめる。

なので自分の音楽端末のライブラリは「自分のお気に入りのステキボックス」となる。その中身が増えていけば、それだけで満足しちゃうから、新たに追加しようという動機は段々とハードルが高くなっていく。レシピ集を自分で編纂していくと、どんどん充実して自分の好きな料理、必要な料理ばかりとなり、そこにさらに加えることへのハードルが高くなるってのと同じ。

これまでの売り切りビジネスでは、そのようなスタイルが使われるようになると、当然売れなくなっていくので「寿命は短くなる」と認識しても仕方が無い。他方、コンテンツそのものの寿命としては、各個人のライブラリに収まっている間は寿命が延びることになる。......ってここまで書いて、このライブラリが買取では無く、インデックスだけが収められたストリーミング形式のものならば、ビジネスとしても寿命が延びたってことになるのだろうなと思ったりする。さらに、特定の人に触れ続けられるのなら、何らかの機会で第三者の目に留まらせるような行為がなされ、それが新たな該当コンテンツとの出会いを生み出すかもしれない。「マンガ図書館Z」で起きているあれこれは、まさにそれなのかも。


この辺りの話、実のところ、音楽はその性質が出やすいだけで、他のコンテンツ市場も大きな違いは無い。インターネットという情報の本質を容易に変えてしまう技術によって、コンテンツの価値の方向性が大きく変わってしまったというところ。漫画も動画(映画やアニメ)も恐らくは似たような道のりを歩んでいくのだろう。


「ふるまいの異なるロングテール」という概念は興味深い。よく見る裾が非常に長いグラフによるロングテールとは異なり、ベクトルというか軸がもう一つか二つ、増えた状態による、新たな概念でのロングテールなのかもしれない。

先日もちょいと触れたけど、ウェブ漫画で関連情報とか横目で見て、ちょいと気になってクリックしたら結構面白かったので巡回リストに加えて、気がついたら単行本も...なんてことも結構ある。アマゾンの関連商品でちょいと気になってチェックを入れたってこともある。色々な意味で、世の中の構造が変わっていく過程にあるのだよなあ、という感をひしひしと覚える次第。この辺りも時間があれば、じっくりと検証したいのだけどね。ブレストでもいいけど。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年5月26日 08:11に書いた記事です。

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