名選手は名監督にあらず。そしてマネジメントは専門技術

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狭い業界、企業の部門内で過度に年功序列制が固定化されていたり、同じ業界内の話ならば、経験さえ積んでいれば何でもできるはずだろうという過度の期待が、このような問題を引き起こすのだろうな、というお話。名選手が名監督になれるとは限らない。あくまでも「限らない」であり、名選手が名監督になるって場合もあるのだけど、イコールではないというもの。まぁ、適材適所をしっかりと概念として認識していれば、こんなことにはならないのだろうけど。

漫画や物語などで現場たたき上げの人が昇進云々って話になると「自分は現場で手を動かしていた方がいい」「昇進すると好きなことが出来なくなるのでイヤだ」というケースがあるけれど、これはある意味自分の能力をしっかりと把握しているのだろうなあと思ったりもする。その意味でも、非常に優れた人材には違いない。


タイトルでは「マネジメントは専門技術」と書いたけど、対象分野でも大きな違いを見せる。水雷戦隊のトップが空母機動部隊をそのまま運用しても、上手く行かないってこともあるだろう。そこで自分の特性を認識してしっかりと学んだり、あるいはもっと上手な人に席を譲ったり。ただそれも組織の硬直化でかなわないこともある。

「現場たたき上げ」ってのは大抵において肯定的な表現として使われるのだけど、上についた時にその上の立場で求められる技術や概念を身に着けていないと、現場感覚でマネジメントをされてしまう。例えば小隊の指揮の考え方で軍団を指揮されても困るってこと。個人営業のお店考え方で、全国チェーン店の運用はできないってことだな。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月26日 07:36に書いた記事です。

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