電子版が通常版、紙媒体版が初回限定版という時代にも?

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αポリスのように投稿作品の優秀作をがっつりとサポートして連載し、さらに良いものは紙媒体本とか電子書籍本として展開するというビジネスモデルもあるのだけど。先日から色々と趣味も兼ねて電子版のコミックを読み漁っていたところ、角川系のコミック月刊誌などの連載が、思った以上にウェブ上に展開されていることに気がついた。ウェブ上での連載、一部出し作品に目を通していると、作品の耳の部分(四方の空白の部分)が真っ新なもの以外に、元々掲載されていた雑誌の雑誌名が書かれているのがあったりする。後者は多分、元々紙媒体に掲載されていた(あるいは同時に)作品をウェブ版としてお披露目しているのだろう。

雑誌掲載のをウェブに載せている方は、そのまま過去のも全部ってわけではなく、最新作と作品の頭の数本のみ。要は単行本販売時に行う「試し読み」+雑誌での最新号掲載分のみを見せているわけだ(中には1号前のって場合もあるけど)。

紙媒体としての雑誌の役割は、色々な作品を一堂に会してウィンドウショッピング的なものをさせる(読むつもりは無かったけどついでで目を通したら、意外によかったな、次も読もう的な)のと、お好みの最新作を読ませるというのがある。雑誌そのものでの損得は雑誌社はともかく、書き手側はさほど得られず単行本で回収するという形。

で、そのウィンドウショッピング的なものをウェブ版でもやらせている感は強い。確かにある作品をウェブ上で追いかけていると、似たような作品をずらりと並べてあり、これも読んでみようかという気にさせられる。どの道無料だから別に外れでもいいやということで、ハードルは低い。離反する可能性も高くなるけど、呼び水としては効果的。

雑誌社側としてもシステムをちゃんと構築できれば、紙媒体版とウェブ版を同時展開する時のリソースの消費も最小限に抑えられる。そして告知効果、単行本のセールスへの効果も余計に期待できる。悪い話じゃない。

さらに、ウェブ版での購読が普及していくと、将来には電子版が通常版で、紙媒体版が初回特典付とか特別版的なポジションになる、というパターンの書籍やコミックも登場するのかもしれない。手元に残しておかなくても、数年ベースで保全が確約されていればそれでいいや、というもの。紙媒体版は欲しい人だけ、一定数販売したらそこでオシマイ、重版は無し、的な(なんか元ツイートが日本語として変だということに、今さら気がついたので修正)。


色々と指摘はあるけど、あながち的外れな話では無いようだ。一部雑誌社ではすでに電子版のみというのもあるとのこと。それなら確かに雑誌社側のリスクも軽減できる。この辺りはそろばん勘定次第なのだけど、紙がよくて電子がダメ、電子がよくて紙はダメ、という極端なものでは無く、状況に応じて臨機応変に選択肢を選ぶ、ウェイトを決めるということにするのが一番なのだろうなあ、と。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年4月29日 07:25に書いた記事です。

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