相手にお願いをする時には諸条件を最初に提示すること

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引用した話は翻訳業のケースではあるけど、それに限った事では無く。見聞きした限りではフリーランス、クリエイター系の仕事の話ではこういうのが多いのかなあ、という気がする。一般の企業間のやり取りで、報酬や締切、付帯条件などを提示せずにアプローチをかけてくるところってどれだけあるのだろうか。

触りというか、観測球的に何気なくそういう類の話をしてくることはあるのだろうけど、それは単にそういうことができる技術やリソースはあるのか否かを尋ねているだけであり、仮にできるとなっても報酬やら時間やらは受ける側にお任せってことになるのが当たり前ではあるはず。例えば「●×出来る?」と投げてきて「■日までになら、●万円で、リテイク無しで」という返しならともかく。

そのような直のやりとりをするわけでもなく、メールなり何なりで問い合わせをする際には、指摘されている通り、諸条件をしっかりと記述した上で問い合わせるのが筋、というか礼儀というか常識ではないのかなあ、と。できるか否かってのは、色々な条件の下で判断できるのだから。

例えば「10分でカレーライスは作れますか」と聞かれた時に「レトルトで電子レンジを使ってチンすれば可能だなあ」という判断はできるけど、それでオッケーした後に「手作りで、材料の調達やコメ研ぎからはじめて」と言って来たら、それは無理だってことになる。

まぁ、この類の話だとよく出てくるけれど、「ブラックジャック」は交渉のノウハウ本としては優秀かなあ、と。報酬の話がポンっとすぐに出てくる。無理なものはすぐに無理というし、そうで無いモノは大抵オッケーだから、あとは報酬の問題となる。


仕事の仲介をする人はそれが専門なのだから、そういう条件を提示するのが当たり前......ではあるのだけど、それすらできないという指摘。このパターンに関しては、一件二件ではなく、多業種において似たような話があるので、特別な事例とは言い難い。エージェント業というか仲介業の質が落ちているのか、単に元々そういうレベルの人が一定数いてそれが可視化されるようになったまでのお話なのか......。

まぁ、そういう人の話を聞く機会があったとしても「一昨日おいでやす」で終わらせるのがリソースの節約ではある。

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このページは、不破雷蔵が2018年4月14日 07:50に書いた記事です。

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