ハードルの低い従事可能な、それなりの生活の糧が得られる仕事が必要

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昨今だと米国でのAIの浸透に絡んだ調査結果とか、例の半自動タイプのレジによるコスト削減とかで触れていると思うのだけど、世の中を便利にする、効率性を高めるってのは、同時にその場で働いていた人たちの職を奪うことにもつながる。利便性は誰にとっての便利なものなのか、視点を変えると色々と考えねばならなくなるよ、というもの。

高度な技術を駆使しなきゃいけないものは、それを自動化するのは大変ではあるし、量産化するのも難しい。それをするぐらいなら人に投げた方が楽だしコスパも良い。なので、機械化、自動化しやすいものは、従事するためのハードルが低いものからということになる。

すると、その事業単位での生産性は上がる。利益も向上する。けれどその分人の雇用は減ってしまうので、雇用機会は少なくなってしまう。他に雇用機会が山ほどあるのならそこにシフトすれば良いのだけど、他でも同じような効率化がされていると、あぶれてしまうことになる。その人達はどうやって生きていくのだろう。

技術が進み効率化が進展していくと、高度な技術を持つ人によるものと、機械仕掛けで行うよりも安上がりとなるような、とても生活するのには事足りないレベルの対価しかもらえないものと、仕事が二極化されてしまう。いちどきに急に、ではなく、少しずつ、確実に。

労働の構造上仕方が無い話ではある。機械化が進めば皆が皆、機械に仕事を任せて安穏とした生活ができるようになるってのは、夢のお話でしかなく。そういう生活ができる人と、それができない人の二層化社会になりかねない。ダーク系のSFにありがちな、高層階に住むリッチ層と、貧民街に住むそうで無い人。ニンスレに出てくるカチグミ・マケグミ的なもの。あるいは古代の奴隷階級制みたいな。

労働構造の学問としては、この辺りの話も色々と検証されているはずなのだけど......。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年3月24日 07:23に書いた記事です。

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