人手不足と会社の質と方法論と

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例の裁量労働に関わる話で、それそのものの内容はまた別の機会に触れるとして、それに対する意見が多分に首を傾げるものだったり、対象が問題のあるものなら問題のあるもので殴っていいのか的な手法を用いていたり、どうも反論の論理が多分に感情論だったり「過度の一般化」を使っていたり、前提そのものがおかしくないかなという感も強い者だったりするので、覚え書きとして。

罰金50万円ってのは一例だからそれは除くとしても。そういうことを成す雇用側の方が問題だというのはまさにその通りでしかなく。さらに現状の労働市場なら、問題のある素質を持つ雇用側、職場なら、他に移るという選択肢もあり。結果として該当の職場が人手不足となっても、自業自得でしかない。......というかその類の問題のある職場環境って、移動が難しいタイプの話が多い。むしろ、そのような流動性の低さこそが問題の根本にあるのではないかな、と。従業員側の選択肢の少なさが、雇用側の傲慢さを後押ししてしまっている。

そのような自然調整が起き難いのが、固定化された、されやすい労働環境。今の人手不足云々ってのも、結局は雇用市場が改善されて従業員側の選択肢が増えてきた結果によるものだと思うと道理は通る。ブラック企業では人が逃げ出す、逃げ出せるようになっただけ。


実際、裁量労働に関わる話でタイムラインに出てくる事例のことごとくが、酷いレベルのブラック企業状態で、それって今回の法案の解釈云々がどうであろうと無かろうと、その企業ならどの道ダメなのではとしか解釈できないのだよね。それと、雇用者と従業員の関係が固定されがちな職種。隷属化しやすい環境。

同もその辺りがごちゃごちゃになっているというか、意図的にごちゃごちゃにした上で語られているようで、今の雰囲気ではまともな論議は出来ないのだろうなあ、という感は強い。統計の上でも先日指摘したけど、無作為抽出・匿名調査の前提をひっくり返すようなことを平気でやらかそうとする筋が出てきて、それが正当化されそうな雰囲気もあったぐらいだし、ね。

間違いを正そうとすること自体は否定しない。けど、その行為に間違った手段を使っちゃいけないし、間違った理由を挙げてもいけないんだよな。

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このページは、不破雷蔵が2018年3月 3日 08:05に書いた記事です。

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