人手不足というけれど、原材料不足とどこが違うのだろう

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統計的には昔と比べて確かに増えてはいるけど、絶対量としては多分なものでは無く、しかも中身をよく見ると企業側が事前に予想できたのにその対策を怠っていたりするケースが多分にあり、よくある自分の責を造語で社会のせいにしているってパターンなのだなあというのが「人手不足倒産」なるもの。

ちょいと思い返してみれば、団塊世代の退職で人手が足りなくなることは随分と前から指摘されていたし、雇用市場に変化が生じれば使い捨てやら内定取り消しといった、企業側のやりたい放題で労働者側は「自己責任」で切って捨てる様式は自分達に大きなダメージとして返ってくるってのは容易に理解できたはず。先のことなど知ったこっちゃないで、今痛い目に会っているだけの話。ありときりぎりすのきりぎりす状態。まぁ、中には計画を立てていたのに突然後継者が亡くなってしまったとかいうケースもあるのだろうけど。

で、指摘にもあるけど、人手不足と原材料不足との間には、どれほどの違いがあるのだろうか。人手の確保は労働力の安定的確保、原材料の確保は商品の素材の安定的確保。商品を作り売り利益を得る企業としては、どちらも必要不可欠。その観点では、原材料の中長期的な調達の目論見がダメだったという以外の何物でもない。今日も明日もずっと晴れが続いて雨や雪は降るはずが無いのだから、傘も要らないし屋根も要らないと主張するのとどれほどの違いがあるのか。


「何を経営していたんだ」というツッコミは言い得て妙でしかない。企業は売り上げを挙げるだけではなく、人手を確保して社会に貢献するところまでが責務であるに違いなく。環境の変化によって、淘汰される可能性が生じるのは先読みができる人なら容易に分かるはずで。

昨今の「人手不足(倒産)」の騒ぎの裏側には、人手不足になる企業は悪くない、政府が悪い、今の景況感への施策が悪い、デフレにかじ取りをすべきだ、金融緩和反対、雇用市場はどんどん悪化して企業が人手を使い捨てしやすい世の中にすべきだという主張が見え隠れしているんだよね。とにかくお金は出したくない、悪いのは政府と労働者側だ、的な。


まぁ、こういう話が出て来るに、色々と考えさせられるものがあるな、と。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年2月 5日 08:02に書いた記事です。

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