有効求人倍率が高水準だという話

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厚生労働省が30日発表した2017年平均の有効求人倍率は前年比0・14ポイント上昇の1・50倍となり、1973年以来44年ぶりの水準になった。

文面からくやしいのぉくやしいのぉという思惑がじわりとにじみ出てくるようなお話で、普通この類のニュースなら色々と解説を加えているものなのに、単に数字をつらつらと並べてそれでオシマイ。紙媒体版だともう少し長いかもしれないけど、なんと一段落だけ。まぁ、証拠づくりの「報道」だよねえ。

で、引用先を見れば分かるのだけど、やれ正規と非正規の違いだの、人口減少がどうだの、俺(の周辺で)は景気の良い話はないだのと、テレビに向かってヤジを飛ばしている感覚でのコメントが多い事。数量的な話に「自分の周辺」云々言われても、それがどうしたで終わってしまうのだけど、正規やら非正規とか、人口減少云々ってのはかなり的外れ。

人口減少も一因には違いないけど、それが主要因ならばもっと前から影響は出ているはず。今回突然ポーンっとはねたわけでは無い。


で、有効求人倍率に関しては一次ソースをたどってグラフ化したのがこれ。季節調整はしていないので繁忙期での盛り上がりがあってぎざぎざになっているけど、金融危機以前の堅調な時期を超えて求人倍率が上昇していることが分かる。しかも正社員やら常用・パート除くやらで大きな上昇(パートやアルバイトならもっと大きい)。

そもそも有効求人倍率が大きいってのは、雇用される側にしてみれば選択肢が広がるわけで悪い話では無い。それをふんだら文句をつけるのは、やはりテレビに向かっての愚痴をそのままネットで公開してしまっているのか、あるいは「郵便ポストが赤いのも」的な何でも叩ければいいってレベルの話なのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月31日 06:50に書いた記事です。

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