直接の顧客向けの話じゃないから別にいいじゃんでは無いような気がする、共同通信のやらかし

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先日の共同通信のやらかし発覚問題で、こんな話が。確かに通信社は直接情報を読者に配信するのではなく、各報道機関に売ることを主事業とする存在であって、顧客は読者ではない。まぁ、間接的には読者になるのだけど、直接相対しているわけではない。だから、読者の反応などしったこっちゃないのでは、という説明には一理ある。

一理あるけど二理以上は無い。ならば通信社は自社の情報配信の公式サイトなど作らずに、ソーシャルメディアによる情報配信もしなければ良い。BtoBの企業がその商品をBtoC向けにも展開した以上、Cへの対応もしなきゃならない......って、結局BtoBにおける顧客のBも、最終的にはCに展開するのだから、情報という商品の品質の上で「そんなスットコなものを展開してよいのか」と突っ込まれても仕方が無い。

通信社も含め報道機関全般に、自身が流しているニュース、情報は商品であるってことの自覚がまったく無い状況はいかがなものだろう。


共同通信から受け取ったニュースを各社が配信し、その配信した記事が問題視の対象だったら、指摘の通り最初はその新聞社が話題になっていただろう。しかし実際には記事の最後に「(共同)」の印が入るので、すぐに「これは●×新聞の記事では無く、共同通信のだ」と判明するので、タイムラグは生じるものの、やらかしが共同通信によるものだったということは明らかになる。

どうも紙媒体オンリーの時代の慣習をそのままネット時代にも用いていることの弊害......というか、やらかしの暴露が増えている感は否めない。

また「直接の顧客じゃないから何やっても構わない」という姿勢は、新聞やテレビのそれと同じ。新聞はまだ購読者と面と向かう必要があるけど、やはり広告主との相対がメイン。そしてテレビならば向いている方向はCM出稿者であり視聴者ではない、と。この非対称性がゆがみを増殖させているのだろうなあ、という。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月28日 07:10に書いた記事です。

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