リボ払いの危険性

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当方もここ一、二年の間に随分とクレジットカードを使うようになった。利用できるサービスが増えてきたのも一因だけど、銀行振り込みと比べて手間と手数料がかからないとかスピーディーな取引ができるってのはポイントが高い。銀行振り込みの場合は、銀行口座にアクセスして手数料を支払って振り込みをして、翌日以降に受け取り側が入金を確認した時点でようやく注目が確定して配送手続きに入るのだからね。まぁ、何だか理不尽な感はある。

一方でクレカ利用の際にしつこく言われているリボ払いは厳禁の話。現金支払いじゃないけど厳禁っていうシャレが出てくるぐらいに厳禁(当方は常に1回払い)。リボ払いってのは簡単に説明すると、クレカでどれだけ借りていようが(クレカ払いってのは要するにクレカ会社に先行して支払ってもらって、後でそれを穴埋めする仕組みだからね)毎月の支払額が一定で済むというもの。借入残高が増えると毎月の支払額も段階的にアップしていく残高スライド方式と、いくら借りても毎月支払額が変わらない定額方式ってのがあるけど、後者の方がより一層火だるまになる可能性が高い。

リボ払いが怖いのは、いくらクレカで買い物をする=借り入れをしても、支払額が一定額に留まるので(残高スライド方式だと借入額が増えると底上げされるけど)、自分が総額でいくら借りているのか把握しにくくなること。もちろんクレカ会社からは毎月各種資料が送られてくるけど、それをちゃんと見て把握できる人は、そもそもリボ払いなどは選ばない。「クレカで色々買物したけど、毎月の支払いはこれで済むのか」から「いくらクレカで使っても、毎月の支払いはこれだけで済むんだ」さらには「クレカで買えばいくら買い物をしても毎月の支払いはこれで済むんだ」へと容易にシフトしてしまう。カードの利用上限が、自分のお財布の中身と同じような錯覚に陥ってしまう。これって米国でのカード破産問題でよく言われていた構図とまったく同じ。


リボ払いは確かに仕組みだけを見れば便利なものではある。けど、容易に泥沼にはまってしまう仕組みでもあるし、その危険性に気がつかない人ほど利用してしまいがち。まぁ、方向性はちょいと異なるけどギャンブルのようなものではある。あるいは中毒性のある薬物かな。

ただ、世の中にはお金の概念の把握に難儀する人、苦手な人ってのが少なからずいる。そういう人ほど、このようなトラップにはまりやすい。触らぬ神にたたりなしとは言うけれど、触らぬリボに破たん無し、という感じではあるかな。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月19日 07:50に書いた記事です。

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