紙巻たばこが初の年間1000億本割れ

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日本たばこ産業(JT)は19日、2017年の国内の紙巻きたばこの販売が前年比12.5%減の929億本だったと発表した。JTによれば、1年間の売り上げが1000億本を下回るのは1985年の民営化後初めて。

同日日本たばこ協会から発表された国内紙巻たばこの月次販売実績(本数、前年同月比)は次の通り(%)。


2016/4 -10.1
2016/5 -6.1
2016/6 -5.2
2016/7 -9.0
2016/8 -1.7
2016/9 -6.5
2016/10 -10.7
2016/11 -5.0
2016/12 -6.2
2017/1 -10.7
2017/2 -11.6
2017/3 -16.8
2017/4 -8.0
2017/5 -6.8
2017/6 -11.1
2017/7 -13.6
2017/8 -13.1
2017/9 -13.8
2017/10 -14.1
2017/11 -15.9
2017/12 -18.0

昨年の後半以降下げ幅が大きくなっていますが、指摘の通り喫煙者が電子タバコや加熱式たばこにシフトした所が大きいものと思われます。


たばこ関連の話が色々と入ってくるけど、今回は1000億本割れという切りの良い話。グラフを出せればいいんだけど、コメントでは文章だけだったので、とりあえず数字を羅列しておいた。

確かに2017年後半以降、下げ幅がイレギュラーな大きなを示していたんだよね。偶然にしては連続しているし、反動を考慮できる前年同月比を試算してもやっぱり大きく下げている。なんでだろうということで首を傾げていたのだけど、先日ようやくその理由として、加熱式たばこや電子たばこが紙巻きたばこのお株を奪っているらしいってことが分かってなるほど感。まぁ、相対的に体に良いってこととお値打ちであれば、誰もがその代替品に興味を抱くのは当然の話。

しかし残念ながら業界団体として加熱式たばこや電子たばこの販売実績ってのは統計を取っていないので、紙巻きたばこの売上減に連動する形で売上が伸びているってのを確認することはできない。まぁ、さらに加熱式たばこが伸びてくれば、業界団体側も何らかの指標を出してくるとは思うのだけど。

たばこ税引き上げの問題も、随分とややこしい話になるような気がするな、これ。

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このページは、不破雷蔵が2018年1月20日 06:57に書いた記事です。

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